
07年作。夏はカンタベリー。ソフト・マシーン・レガシーを始めとする英ムーンジューン・レーベルの諸作品、新規リマスタリング+SHM-CDで国内盤再発。故ヒュー・ホッパー(b)の生前ラスト・ソロ作も目出度く国内盤が初発売された。ジャズ・ロックと云うよりは、どちらかと言うとコンテンポラリー・ジャズ寄りの作品で、メンバーはイン・カフーツ関連のサイモン・ピカード(Sax)、スティーブ・フランクリン(Key)、クワイエット・サン等に在籍のチャールズ・ヘイワード(ds)。録音は02年に行われたもの、との生前のホッパーの証言もあり、この共演がヘイワードのリーダー・バンド、クリア・フレイムへと発展していったのは想像に難くない。(実際このアルバムとクリア・フレイムの音楽性はかなり近似値である。)後半のフランクリンの鍵盤は初期マシーンを思わせる節もあり、若しかしたら原典への回帰、なんて展開があったかも知れないと想像してしまう。改めてホッパーの才能の夭折が惜しまれる、そんな作品。
PR