
07年作。前項のホッパーのソロ・ラスト作の発展形が恐らくこのバンド。実質はチャールズ・ヘイワード(ds)のリーダー作となっている。メンバーはホッパー、ヘイワードの他にはロル・コックスヒル(sax)、英国新感覚ジャズ派のオーフィー・ロビンソン(Vibrahone他)、特別ゲストにロバート・ワイアット(Cornet)。ややオーソドックスなフリー要素を混じえたコンテンポラリー・ジャズ作品だが、むしろ主な活躍場はジャズ・フュージョンのフィールドであり、バンドは何度かジャズ・フェス等でライブを執り行っている。恐らくホッパーが存命だとすればこのバンドとソフト・マシーン・レガシーに参加してツアー活動、合間にリスペクトして来る若手アヴァン・ロック・バンドとのコラボ、またその合間にループ・ミュージックを多用したソロ作品、と相変わらず八面六臂の活躍をしていたであろう事は想像に難くない。レガシーのベースの座は後期マシーンに在籍したロイ・バビントンが引き継いだが、前衛ロックの最先端派としての位置は、未だ誰も引き継げずに空席のままである。
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