マンドレイク「アンリリースド・マテリアル Vol.1」|残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マンドレイク「アンリリースド・マテリアル Vol.1」


06年発売だが、録音は73年~78年前後のもの。元P-MODELの平沢進は、70年台前半に伝説のプログレ・バンド、マンドレイクを主催していたが、活動中に公式盤を1枚も発表する事なく終わっている。このCDはその頃のデモ・テープ、隠し撮りのライブ音源を発掘し、コンピレーション化したもの。「長尺な曲を、超絶テクニカルな演奏で、ドラマチック且つシンフォニックに聴かせる」と云う、プログレッシブ・ロックのテーゼに忠実な楽曲郡だが、73年と云う年代を考慮すると、名曲「飾り窓の出来事」なんぞは、その後のイエス『リレイヤー』やクリムゾン『太陽と戦慄』の方向性を先取りしている訳で、その先進性は恐ろしい。プログレ黎明期に平沢進はその先まで見通してしまっている。楽曲の良質さよりも、むしろ彼の予見性が浮き彫りになっているのに驚愕である。ライナー・ノーツには、当時これだけの演奏をしていたのに、ほぼ黙殺に近い扱いを受けていた事実が延々描かれており、平沢氏の恨み節炸裂である。当時は、四人囃子も東宝レコードには余り良い扱いを受けておらず、日本人に「プログレ」は理解できなかった事実が良く判る。日本では新しい芸術に理解があるなんてぇのは、嘘っぱちだ。同『Vol.2』も傑作。

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

フリーエリア

最新コメント

バーコード

プロフィール

HN:
ICHI
性別:
非公開
趣味:
プログレ好き
自己紹介:
プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

ブログ内検索

P R

忍者ツールズプロフィール

忍者ツールズプロフィールは終了しました

最新トラックバック

ブログ内検索

カウンター

忍者アナライズ