
68年作。言わずと知れたカンタベリー・ロックの始祖であり、サイケデリック・ロックの古典的傑作。メンバーはロバート・ワイアット(ds,Vo)、ケヴィン・エアーズ(b)、マイク・ラトリッジ(key,org)。この前にデヴィッド・アレン(g)もいた訳で、何れもその後一家言を為す、性格も音楽性もバラバラな人達。よくこの面子でツアーとか出来たもんである。3分置きに何か喧嘩になりそう。因みにツアーには後にポリスに入る、アンディ・サマーズ(g)も同行。ローディをしていたのが、ヒュー・ホッパー(b,次作より正規メンバー)。内容も前衛かつ詩的、ポップでありながらテクニカルでもあると云う、まるで3人の映画監督に勝手に映画を撮らせていて、繋げてみたらカチッとストーリーになっていたかの様な印象を受ける。クリムゾンの1STと同様、これもかなりの奇跡ではなかろうか。英国的な歪んだユーモア溢れる歌詞も面白く、この前のアレン入りのデモ盤「Jet Propelled」とこの1枚は、是非対訳付きで聴く事をお勧めする。
PR