13年作。元イエスの故ピーター・バンクス(g)の在籍したサイケデリック・プログ・バンド、フラッシュの73年のライブが初発売。主催者側が勝手に録音していた、高品質の録音テープが元となっている。生前のバンクスがリマスタリングに加わっており、関わったと云う意味では最後の作品になるか。フラッシュのライブ盤はヴォイスプリント社から『サイコシンク』が出ていたが、そこは「何でも出す」ので有名なヴォイスプリント、オーディエンス録音の為音質チョー劣悪。企画されていた2枚目のオフィシャル・ブートレグは、あまりの音質の悪さによりバンクスが裁判を起こして発売中止になっていた。ようやく音質の良いマスターが見つかった、て事なのだろう。内容もオリジナル・メンバー勢揃い、時期的に1stと2ndの代表曲が演奏されており、25分の大作『ドリームス・オブ・ヘブン』は超プログレ的名曲。バンクスのギター・ワークは、イエス在籍時はピート・タウンゼントの影響が顕著だったが、辞めてからは何故かスティーブ・ハウに酷似している。イエス・ファンは必聴盤。
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