
96年作。(ジャケは2000年再発時のもの)。ピート・バーデンス(Key)は、解体されたミラージュの再結成に動くが、人望のせいかギャラの未払いが響いたのか、声を掛けたメンバーは全員梨のつぶて。しかしそう云う所だけちゃっこいと言うか、既にマネージメントからミラージュ名義のアドバンスを受け取って借金の返済に使っちゃったバーデンス、自身のソロ・バンドに「ピート・バーデンス・ミラージュ」と名付け、この荒業で欧州ツアーに出発。当然会社と揉めてツアーの回数を倍にされて手打ちとなった。(恐らく半分はノーギャラ)そのライブ盤がコレだが、内容は意外と良い。ツアーが長期間に渡ったので演奏がこなれている事、キャラバン組がいない為キャメルとバーデンスのソロの曲で占められ統一感が取れている事、何よりもプログレ系のキーボーディストとして好調な時期にあり、バーデンスが見せ場を心得た演奏をしているのも大きい。怪我の功名で名盤が生まれる事なんかも、たまにはあるんだよねぇ(^_^;)。内容の良さからか、何度も再発されている。
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