
前項の「ポゼッション」と同時発売。何故か日本盤も出た。
70年台に活躍した、フランスの映画監督ジャン・ローランのホラーの、69~79年のサントラ・アンソロジー。この人、女吸血鬼ものが好きで、ポルノを撮って資金を貯めては、自主制作で女吸血鬼ものの映画ばっか撮っていた人。まぁ、好きな事が上手いとは世の中限らない訳で、どの作品も現在の鑑賞には耐えられない程タルく、日本では、一部のどうしようもない人たち以外にはほぼ黙殺されている状態。ただし、音楽の方は、当時の若手に好き勝手やらせていたみたいで、このサントラもジャズ・ロック、フレンチ・プログレ、ハード・ロック、当時の流行り物のロック系の音楽てんこ盛り。(予算が無くてオーケストラが使えなかった、てのはあるかも)。日本盤の惹句にある様に、「ドアーズやソフト・マシーンのファンにお薦め!」てのは言い過ぎにしても、プログレを通して70年台の風俗に興味がある人は、一遍聴いてみても面白いかも知れまへん。作品や担当バンドの、詳細な英文ブックレット付き。
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