
ファインダーズ・キーパーズは、プログレやサイケ系の変な映画のサントラばっか出してる変な会社だが、今回80年のフランス映画「ポゼッション」のサントラ、なんて変なのを出して来やがった。
イザベル・アジャーニが悪魔に取り憑かれてXXXやXXXしちゃう変なオカルト映画で、アート系の監督がエンタメの題材を撮った時の常で、妙なタイミングの悪さや有り得ない展開が頻発し、一部でその手のファンの支持を集めている。音楽もかなり変で、基本わりとシンフォニック系のプログレっぽいのだが、ディスコ・ビートやテクノが混ざって来たり、その居心地の悪さから言うと、まるで失敗した創作料理の居酒屋で飲んでいる気分。今回は本編未使用曲も、膨大に収めた完璧版での発売で、レア・グルーヴならぬレア・プログレの感触が好きな、ゲテモノ好きの人にはお薦め。
この映画、オリジナルは2時間ちょっとだが、確か80分に編集した米国版があり、そっちの方では「オーメン」みたいなBGMに全編差し替えられていた。まぁ、正しい選択だろうね。
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