14年作。現エイジアFJPのキーボード担当、エリック・ノーランダーのラナ・レーンに続くハウス・バンド、米ロケット・サイエンティストの新譜が発売。ラナ・レーンが奥方のヴォーカルを生かしたハード・プログレ・バンドなのに対し、こちらは70年代をリスペクトしたシンフォニック・インスト・バンド。スタジオ盤としては96年から6枚目。今回は23分の長尺物+ジョン・バリーの『女王陛下の007』のプログ・アレンジ・バージョン、と云うミニ・アルバム形式。ほぼ20年現役のベテラン・バンドなので、リック・ウェイクマンやエマーソン、ジョン・ロードすら思わせる鍵盤大会を主軸とした、安心の出来となっている。ノーランダーはこのロケット・サイエンティスト、ラナ・レーン、エイジアFJP以外にも個人名義のソロ・アルバムも多数発表しており、少し仕事し過ぎ。且つ購買層をはっきりさせたアルバムの製作方法はプログレを「商品」として扱い過ぎとの批判もあるが、むしろマーケティングを見据えた作品造りは今の時代には合っている気もする。後は乱作気味で似た様なアルバムが続くのをどうにかして欲しいなぁ。
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