トレヴァー・ホーンが数十年振りにミュージシャンとして復帰するバンド、プロデューサーズの新譜がやっと発売された。10CCのロル・クレーム他、今では大物プロデューサーとして活躍する仲間たちと結成したバンド。内容はと云うと、期待に違わず、非常に快心の出来。全員の持ち分がバランス良く配分され、バグルスっぽい「Freeway」、かっちょいい「Every Single Night In Jamaica」、感動的な「Your Life」と、どの曲もシングル・カットしてもおかしくない水準。
逆に云うと誰がリーダーと云う訳でもないので、アルバム全体の統一感はないが、これはバンドの成り立ちからして当然だろう。少なくとも親方相撲にはなっていない。「バグルスの3rd」と見るも良し、「21世紀のゴドレイ&クレーム」「10CCっぽいスクイーズ」と見るも良し、良いアルバムなのでお好きな印象でどうぞ。