英国のミュージシャンの中には、わりとメジャーなのに「ライブラリー・ミュージック」に参加するグループが何故か多い。独自の音楽を作る予算のない映画やTVドラマが、ある程度安い金額を払って使用する、著作権フリーのBGMのことである。もちろん作曲者の名前は表には出ない。スティーブ・ハウも、「Guiter Plus」と云うタイトルで、CD2枚分のBGMを提供している。(ヴォイスプリントから出る予定だったが、発売中止)ギャラが良いのか?
ソフト・マシーンも、カール・ジェンキンスのリーダーの時代、ギターがアラン・ホールズワースからジョン・エサリッジに変更になった時期に、CD1枚分(もっとあるかも?)の録音を提供している。エサリッジも、加入した途端にライブではホールズワースのしちめんどくさいパートを引かされるわ、初仕事がライブラリー・ミュージックの仕事だわと、結構ややこしい所に入っちゃったなと思ってたんじゃなかろうか。よく今でも、再編バンドのソフト・マシーン・レガシーに入ってくれてるよなぁ。
てな訳でこのアルバム、ライブラリー・ミュージックを集めて後世に出されたもので、マシーンの異色作と聴けないこともないが、やっぱり普通のTVの旅行番組かなんかのBGM集だよなぁ。マニア向け。カール・ジェンキンスは、その後もアディエマスで売れてるのに、マイク・ラトリッジと共同で、CD2枚分のBGMを作成している。やっぱギャラが良いのか?
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