残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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U.K「アルティメット・コレクターズ・エディション」


16年発表。発売延期に次ぐ延期で、結局出ないんじゃないかと迄言われていたエディ・ジョブソンのU.Kビジネス最後の高額商品、アXウェイで云うトコロの圧力鍋、U.Kの「全部入り」ボックス・セット、遂に発売。DVDやBlu-rayも入れて18枚組。(ラスト・ライブの『カーテン・コール』のみ未収)気になる未発表音源はと言うと、行きまっせ~。まず1st『U.K』のヴォーカル・レス・ミックス、2nd『デンジャー・マネー』よりデモ・テイク3曲、シングルB面『ウェン・ウィル・ユー・リアライズ』公式初CD化。ライブ盤『ナイト・アフター・ナイト』の完全収録盤2枚組、FMライブ音源の『ライブ・イン・フィラデルフィア(,78)』『ライブ・イン・クレヴァーランド(、78)』『ライブ・イン・ニンメンゲン(,79、第二期U.Kのラスト・ライブ)の3枚、公式初CD化。及び当時のウェットン、ジョブソンへのラジオ・インタビュー・ディスクX1枚。ふへ~・・・。旧作は全て2016年リマスタリング、但し所謂「エディ・ジョブソン・リミックス」なので、旧ヴァージン版のミックスが好きな人は中古でSHM-CDの高音質盤を探しましょう。『ライブ・イン・ボストン』なんか、キーボードの音量多めにリミックスされているので、初めてこの盤のホールズワースのギターが五月蝿く感じなかったよ。とまぁメリットもあるが、やっぱ、あくまでU.Kの大ファンのみ購入しましょう、高額だし。これで打ち止めかと思いきや、オフィシャル・ライブ・ボックスの発売なんかはまだあるかもね。
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リチャード・パーマー・ジェイムズ「テイクアウェイ」


16年作。何故かRPJのファースト・ソロ・アルバムが発売。そう、あの『土曜日の本』『スターレス』『イージー・マネー』なんかの作詞家で知られる、RPJですよ。本人は80年代以降、東ドイツ在住で当時の流行りモノバンドのプロデュースや何やかやをやっていたらしいが、このアルバムも本人の歌唱を旧知の東独系AOR系メンバーが「現在の音で」サポート、ウェットンと組んだユニット「ジャックナイフ」がNW系アレンジを施したR&Bナンバーの作品、であった様に、こちらも歌詞や曲の質感は60年代位のストレートなフォーク・ロック、アダルト・コンテンポラリーを現在の音の質感で演奏し直した、まさに「古い酒を新しい革袋に入れた」アルバムになっているが、プログ・ファンとしてはまた変化球を喰らってちょっと反応に困るかも。上手く言えないが、明るめの曲調の割りには妙に内省的な歌詞と言い、デジタル化されたゴードン・ハスケル、辺りが一番近いか?本人は自然体でやってんだろうけどねぇ。と、やはり旧作の「ジャックナイフ」のアルバム同様、クリムゾンやプログ・ファンは言葉を濁してしまう一枚です、うーむ。

プー「君と一緒に最後の夜を・・・50周年記念ライブ」


16年作。イタリアきっての大物ロック・バンド、イ・プーことプーの解散が決まった。メンバーの年齢的な限界その他の原因らしいが、切りの良い50周年(!)記念ツアーでイタリア全土を回ってさようなら、らしい。バンコもいなくなったし、何かどんどん寂しくなるなぁ。来日は2回、その内フル・ライブは12年のクラブ・チッタのみ。それでもカンツォーネ譲りの甘いメロディ・ラインは70年代初頭でも日本でも洋楽ファンの間でかなり人気があったし、日本盤も売れていた。正直「プログレ」と呼べるのは初期の『ロマン組曲』『パルシファル』位だが、時代に応じてその時期の流行りモノを自分たちの音楽に取り入れていった優秀なポップ・ロック・バンド、と言って良いだろう。この最終ライブ盤は三枚組、50年やってんだから曲に困るはずも無く、まさに怒涛の涙なしには語れないヒット・パレード。曲によっては引退した旧メンバーも担ぎ出し、イタリアン流のパスタ・ソースも濃厚なオ・モ・テ・ナ・シ。泣いても笑ってもこれが最後のプーのアルバムだ、ただ聴いて圧倒されるべし、そしてやっぱり最後だから笑え!!

ジョン・ウェットン「ジ・オフィシャル・ブートレグ・アンソロジーVol.1」


16年発表。ウェットンのソロ時代のオフィシャル・ブートレグは、以前は音質の良いもの悪いものまさに玉石混交で、佃煮にする程発売されていたが、現在は殆ど廃盤、と言うか全滅。と云う訳で廉価版ボックスで「おまとめ版」が発売。『ライブ・イン・アルゼンチン(、96)』『ライブ・イン・オーサカ(,97)』『ライブ・イン・サンプラザ・トーキョー(,99)』の三本立て、2枚組X3で6枚組。全てオーディエンス録音(オーサカのみ宅から直取りのライン録音?)でそんなに音質は良くないが、新規リマスタリングでかなり聴けるレベルにはなっている。この時期、ウェットンは割りと不遇の時代にあり、ライブ会場もほぼ小規模のライブ・ハウス等が多かったが、旧イット・バイツ等の優秀な若手メンバーのサポート、またデヴィッド・キルミンスター(g)、ジョン・ヤング(Key)等の後に独り立ちするメンバーの優れたアレンジ能力もあり、ライブでは常に一定の完成度を保っていた格好の証明となっている。ネタはVoL.4位まである筈なので、エイジア休業中の今こそ皆さん、買ってあげて下さいな(笑)。

カール・パーマーズ・ELP レガシー「ライブ・イン・USA」


16年作。カール・パーマーのキース・エマーソン・トリビュート・ライブのCD/DVDがようやく発売。幾つかパターンがあるが、現在流通しているのはCD/DVD/Tシャツ入りの初回限定盤。DVDは去る16/6/24にフロリダ州で行われたエマーソン追悼コンサートの模様を収録。当初噂されていたグレッグ・レイク等の参加は(恐らくギャラで(汗))見送られ、代打でスティーブ・ハケット(g)等が客演。EL&Pの楽曲をギター・トリオで、と云う基本的なコンセプトに変化はないが、トリビュート・ライブと云う事でコーラス隊、ダンサー・チームまで動員した豪華なものとなっている。CDの方は同DVDの音像盤、と思いきや、何故か同時期のバンドオンリーのニューヨーク・ライブ。DVDはほぼEL&Pの楽曲オンリーだったが、こちらはバーンスタイン、ホルスト、ワグナーとクラシックの名曲も網羅した多彩なものになっている。パーマー・バンドもコンセプト上纏まっていて悪くないと思うが、派手好きのエマーソンなら、もういっちょ打ち上げ花火の様な豪華なトリビュート・ライブを他にも期待したいのだが・・・。

タンジェリン・ドリーム「ザ・クアンタム・イヤーズ~ライブ・イン・ポーランド2016」


16年作。フローゼ総帥亡き後のタンジェリン最初の新作は、馴染み深いポーランドでのライブ・アルバム、2枚組。当初はクラウス・シュルツの出演が予定されていたが、健康を害し、急遽タンジェリンに代打が回って来たらしい。旧メンバー、ピーター・バウマンの参加も囁やかれているが、現在のバンドは後期を支えたホシコ・ヤマネ(Violin)他3名の若手メンバー構成。この数年は新譜のスタジオ盤の曲を混じえた、3枚組ボリュームの現役感溢れる構成だったが、今回は趣向を変えて『ルビコン』『リコシェ』『恐怖の報酬』等、70~80年台の著名曲を中心とした謂わばベスト・ヒット・ライブとなっている。タンジェリンの様なシンセサイザー・ミュージックは、機材の発達により「誰でも演奏出来てしまう」音楽になっているのも事実であり、その意味ではメンバーの顔が見えない本作も充分意義のあるアルバムではあるが、やはりここはバウマンなりスター・プレイヤーの存在がもう一味欲しいところ。このままボストン・ポップスやグレン・ミラー・オーケストラの様に伝統を継いで存続して行く事になるのか、果たして・・・?これ、他のバンドも内包する問題だよなぁ、具体的にはイエスとか。

ピンク・フロイド「砂丘~ザ・ロスト・アルバム」


16年発表。オン・ジ・エアー・レーベルのラインナップは、フロイドのブートレグの歴史を忠実になぞっており、今回はとうとう『砂丘』サントラ、で一枚。70年発表のミケランジェロ・アントオーニ監督の映画『砂丘』、アメリカ人の学生活動家が当局の追求を逃れ、同じく日常に飽き飽きしていた社長秘書のOLと共にセスナを盗み、砂漠の中のヒッピー・コミュニティーに逃亡。彼らの求めるものはヒッピー・カルチャーの中で得られるのか・・・。リアル感を出すために素人さんを主演にした事が裏目に出て、ラスト5分が『ユージン、斧に気をつけろ』の改作『51号の幻想』の優れたプロモーション・ビデオになっている以外、見処は全く無し。フロイドは『モア』の成功を買われ音楽に招聘されたが、英語の話せないアントオーニ監督とコミュニケーションが取れず、結果映画本体には『若者の鼓動』『揺れる大地』他数曲のみ使用。かなりの未発表曲が昔からブートレグの餌食になっていたが、今回は曲として「聴ける」レベルの楽曲を1枚に纏めたもの。と言うか、コレ自体が過去の同名ブートレグの完コピ。『砂丘』未発表楽曲自体は今月(16年11月)発売のボックス・セットに公式としては収録の噂もあり、それ迄のつなぎ、として購入しておくのも悪くないと思います。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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