
14年発表。変なホラー映画のサントラをモンド・ラウンジと云うオシャレ系の単語を隠れ蓑に、延々と出し続けるファインダーズ・キーパーズ・レーベル。きっと会社には「お客様のこんな映画知らないっ!と云う呆れ顔が何よりの励みになります」とデカい社訓がゴシック体で貼ってあるに違いない。今回はチェコのユライ・ヘルツ監督の『モルギアナ(73年)』と『火葬人(90年)』のサントラ登場。金持ち姉妹の、家族だからこそ許せない面がエスカレートし、次第に血の惨劇を生むわたなべまさこ名作集的な展開の『モルギアナ』、火葬場で働く殺人鬼が人間を生きたまま焼いたりする『火葬人』、両作ともストーリーは単純ながらフェリーニやマリオ・バーバ的なシュールな映像展開が全編に眩してあり、結果的によく判らない映画になっているが、これをゲージツと見れるかどうかで評価が分かれるだろう。音楽もヘン、ハープやフルートの入る室内楽にテープ・コラージュやリズム・マシーンが入り、変わった事やりゃ良いってもんじゃあない。輸入盤で800円位なので話のネタには買っといて良いかもね。
PR