
ドラマーのソロ・アルバム、と云うのは、一癖付けないとちょっと難しい。メタル系なら、コージー・パウエルみたいに正攻法で爆音ドラムで攻める事が出来るし、キース・ムーンみたいにソロ・アルバムと宴会の区別が付いていない人もいる。
ではプログレ系ではどうか、と云うと、マニ・ノイマイヤーやビル・ブラフォードみたいに、超絶テクでインスト・アルバムのタイプ、もう一つは花形役者を別に立て、歌ものでリズム・セクションに徹するタイプ。このアルバムはムーディー・ブルースのグレアム・エッジ(Ds)の初ソロだが、パターンとしては後者。ジャケ絵はムーディーズそのまんまだが、音楽性はだいぶ違い、エイドリアン・ガーヴィッツ(Vo,G)が主役のハードAORアルバム。但し後年のガーヴィッツ・アーミー等の青写真、とか考えれば、プログレ好き的には余り美味しくないが、AORファンとしては買いかも。同路線の2nd「パラダイス・ボールルーム」も翌年発表しているので、本人は気に入っているみたいだね。
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