
21世紀になって、リノ・ヴァレッティ(vo,b)とダニエロ・ルスティーチ(g)により、オザンナの再結成が図られた。復活第一弾アルバム「祭典の瞬間」は、ラップ調の変な新曲1曲+過去作のリメイク、と云う構成で、ファンにあまり良い顔はされなかった。しかし、この時、リノは地元の音大教授(!)の職に就いていたが、ダニエロの身体はドラッグやアルコールでボロボロ、もしかしたらこの再結成、他メンバーがダニエロを社会復帰させようと思い、仕組んだのではないか。同時に地元ナポリでライブも行い、それがこのアルバム。はっきり言ってギターはボロボロ、リズム・セクションも釣られてよたって、酷いものである。現オザンナのかっちりした演奏と比べると、雲泥の差だ。しかし、音楽の感動とは、演奏技術の上手下手だけで計るものではない。このライブ、昔からのファンは、涙なしには語れない。その後、ダニエロはやはりアルコール中毒治療のため脱退、オザンナは、リノ・ヴァレッティが講義の合間を縫って(!!)ライブを中心に活動を続けている。
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