
08年作。フィンランドのシベリウス・アカデミーの出身者等によって作られた、超絶チャンバー・ジャズ・ロック・バンド。と云うより、フェイク・ワールド・ミュージック・バンド。架空の国家、「ヴァサラシア」の民族音楽、と云うコンセプトを元に、クレツマー(東欧系ユダヤ音楽)や、ジプシー・ミュージックをベースにした楽曲を展開している(来日もしている)。このアルバムは、伝説の探検家、フーロ・コルッコ(これもフェイクか?)の生涯を元にした4枚目のコンセプト・アルバム。これまでになくユーモラスでサタイア的な歌詞に、唸るトロンボーンに弾けるチューバ。他では聴けない唯一無二の作品世界を創りだしている。
フェイク・ワールド・ミュージック系は大物のグリーン・フォレスト、以前にこのブログで紹介した3ムスタファ3等がいるが、このバンドは割りとクセがあり、ハマる人は多分ドハマりするであろう所がポイント。海外では何故かバンコ・デル・ムットゥオ・ソッコルソとの類似性が挙げられているのが面白い。
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