残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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フレアーク「ヴェリー・ベスト・オブ」


オランダのトラッド・バンド、フレアーク(となっているが、Flairckだからフレアリクか?)のベスト。
楽器編成はギター、ベース、チェンバロ、ヴァイオリン、フルート。このバンド、プログレ・ファンに人気があり、何度も来日している。オランダの伝統音楽のメロディーと云うのは聴き慣れなく、独特のこってり感があるのだが、それ以外にもライブが超絶技巧集団なのだ、この人たち。超絶ヴァイオリン、と云うのは無いでもないが、ギターと絡む高速速弾きのチェンバロなんて、他のジャンルでも見た事ない。フォーカスの「悪魔の呪文」と「パヴァーヌ」が交互に出て来る感じ、そういやあの人達もオランダか、うーむ。オランダ人は管楽器を狂ったように弾かねばならぬ、と云う掟でもあるのだろうか。
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ジュディ・ダイブル「トーキング・ウイズ・ストレンジャーズ」



クリムゾンのベスト「新世代への啓示」を持っていた人なら、この人のバージョンの「風に語りて」は覚えていることだろう。グレッグ・レイクではなく、この人がヴォーカルの「クリムゾン・キングの宮殿」だったら、その後のプログレの歴史はどうなっていたことやら、想像して見るのも面白いかも。
んでもって、こういうプログレにちょっと参加した事もありま~す、みたいな女性ヴォーカリストだと、ソロになった途端、リンダ・ホイルとかジュリー・ドリスコル系とでも云うか、急にフリー・ジャズに接近して見たり、絶叫系なロックをやってみたり、なかなか「プログレの歌姫」のイメージを保ってくれる事は少ないのだが、その中での例外はこれ。まぁ、ピート・シンフィールド、イアン・マクドナルド、ロバート・フリップが参加しているから、推して知るべし。極めてその手の人大喜びな音になっている。
「セ・ラ・ヴィー」なんかは、「どう?グレッグ、こう歌うのが正しいのよ!」てな意思表示に聴こえるんですが違いませんかそうですか?いっその事、「ジュディ・ダイブル、ピート・シンフィールドを歌う」みたいなアルバムでも出してくれれば面白いのですが。

ギャーテーズ「ギャーテーズ、マニさんに逢う」


やけに禿頭が多いと思ったら、本当にお坊さんたちなんである。静岡県弘願寺の住職、角田大龍さん(キーボード)が、知的障害のあるお坊さん(清僧、と云うらしい)たちと組んだバンド。フリー・ミュージック、と云うか、譜面通りに演奏出来ない人たちが集まっているので、思いっきしアバンギャルドな事になっている。お経も途中に掛かる。来日したグルグルのメンバー、マニ・ノイマイヤー(ドラムス)をゲストに迎え、途中から「裸のラリーズ」「グランギニョール」等のメンバーも参加。勝手に演奏する人たちがどんどん増えて行く。ライブ、と言うよりは神降ろし、とかその辺の儀式に近いのではないか。同じエピタフでも、この場合卒塔婆だ。妙な感動を覚えるから、みんな一度は聴いて見ると良いと思うよ。

ローデリウス「愚者の庭」


クラスター等に在籍し、「アンビエント・ミュージックの父」と呼ばれるローデリウスの2作目。傑作の誉れが高く、ドイツ・ロマン派の様な美しいメロディーと、シンセを多用した宙にたゆたう様な幻想的な雰囲気が、渾然一体となっている所が良い。ポポル・ブーの如くアトモスフィア一発で聴かせるのではなく、さりとてタンジェリン・ドリームの如くメロディーがはっきり聴こえて来る音でもない、なんか起きてるのか眠っているのか、判然としないまま、暖かい春先にでも多幸感に包まれながらうつらうつらしている気分になってくる。
近作はブライアン・イーノ風の、完全にアンビエントな感じになっているので、初期のこの独自の浮遊感は、他に類型が無くてお薦めであります。しかし、電子音楽系はドイツと日本が強いなぁ。やはり機械系が好きなのかしらん。

カルメン・マキ&OZ「Ⅲ」


プログレと云うのは、基本的には70年台の音楽である。
語弊があるなら70年台に基本フォーマットの固まった音楽、と言い換えても良いかも知れない。そのため、プログレ好きはまだ見ぬ好盤を探して、70年台の音源を探す。意外な所で意外なバンドが、プログレっていたりするのである。このアルバム、一般的にはA面の「私は風」が名曲とされているが、やはりプログレ的にはB面の大作「昔」だろう。唸るメロトロン、中期フロイドのような曲構成、マキさんのヴォーカルはロックしていて、ルネッサンスやカーブド・エアーと言うよりも、これはモロにクリムゾンだろう。四人囃子の「一触即発」と肩を並べても良い、和製プログレの大傑作。

絶対無「弥勒」


プログレッシブ・ロックのメロディーの独自性と云うのは、ある意味、その国の「民族音楽」的なフレイヴァーなのだと思う。クリムゾンの初期だと、底に流れるのはケルト風のトラッド・ミュージックだし、イタリアン・プログレの歌ものの基調にあるのは、やはりカンツォーネ、オペラだろう。ポーランド、ユーゴのプログレ・バンドに、1部で熱狂的なファンがいるのは、汎ロシア的なメロディー→エマーソンが好む、EL&Pライクなメロディー、と云うのは存外、外していないと思う。
それでは我が国では、と云うと、歌謡曲(演歌?)+プログレ、と言うのはメタル系ではわりとあるのだが、純粋に邦楽プログレ、だとこのバンド、絶対無くらいだろう。
邦楽の和太鼓のリズム、短音階を多用したメロディーはプログレの変拍子と意外と相性が良く、殆どヌーベル・キュイジーヌの世界である。美味しいんだよね、プログレとして。鬼太鼓座やヒュー・ホッパーと共演したYUMIさんなんかもプログレ好きには人気があるが、あの辺は純邦楽であって、「ロック」ではないからね。フュージョンのヒロシマなんかは、日本人が聴くと殆どジンギスカンの「サムライ」の世界だし。アニメ「じょしらく」のエンディングがこんな感じだよなぁ。
当然だが海外の方が人気があり、日本盤が無かったりするけど、探す価値はあります。

メコン・デルタ「展覧会の絵」


有名アルバムのカヴァー、と云うのは、ロック・バンドなら誰でも、一度はやってみたいんだろう。
この場合、ある程度の自分たちの知名度があり、音楽性が原曲と違う事。この条件が揃っていればなかなかの傑作になるケースが多い。つまり、プログレ系はプログレ以外のバンドがカヴァーした方が、異化効果が発揮されて面白くなる訳である。
フレーミング・リップスの「狂気」なんかはその良い一例。完全に自分たちの音楽世界に染め上げていて、グッジョブである。マリリン・マンソンの「コンフォタブリー・ナム」、ジャズの女性ボーカルがカヴァーした「同志」なんかも、その典型だろう。
中でも極めつけがコレ。スラッシュ・メタル流ゴリゴリの「展覧会の絵」。ギター7本、ベース4本重ねて録音してるそうで、展覧会にテロリストが乱入してマシンガン乱射、みたいな事になっている。流石に「ナットロッカー」は無いので、その辺は各自頭の中で補完だ。

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