クリムゾンのベスト「新世代への啓示」を持っていた人なら、この人のバージョンの「風に語りて」は覚えていることだろう。グレッグ・レイクではなく、この人がヴォーカルの「クリムゾン・キングの宮殿」だったら、その後のプログレの歴史はどうなっていたことやら、想像して見るのも面白いかも。
んでもって、こういうプログレにちょっと参加した事もありま~す、みたいな女性ヴォーカリストだと、ソロになった途端、リンダ・ホイルとかジュリー・ドリスコル系とでも云うか、急にフリー・ジャズに接近して見たり、絶叫系なロックをやってみたり、なかなか「プログレの歌姫」のイメージを保ってくれる事は少ないのだが、その中での例外はこれ。まぁ、ピート・シンフィールド、イアン・マクドナルド、ロバート・フリップが参加しているから、推して知るべし。極めてその手の人大喜びな音になっている。
「セ・ラ・ヴィー」なんかは、「どう?グレッグ、こう歌うのが正しいのよ!」てな意思表示に聴こえるんですが違いませんかそうですか?いっその事、「ジュディ・ダイブル、ピート・シンフィールドを歌う」みたいなアルバムでも出してくれれば面白いのですが。
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