2012年、元イエスのサイド・ギター、ビリー・シャーウッドの新作ソロ・アルバム。以前のソロと同じく、ボーカルを含め全ての楽器を自分だけで演奏している。
通算6枚目の個人名義だが、5th「ホワッツ・ワズ・ザ・クエスチョン?」を今年初頭に出し、ほぼ同時期にトニー・ケイ(Key)とのバンド、CIRCAの3rd「アンド・ソー・オン」も発表。他にも初夏から秋に掛けて、以前にこのブログでも紹介したプログレ・オール・スターズによる企画盤を3枚も出し、冬にはその内の「プログ・コレクティブ」のパート2も出す予定だと言う。
一体どうしちゃったんだ、同じイエスの先輩のウェイクマンとタメを貼るつもりか。問題なのは、殆どのアルバムの試聴感が、「全部一緒」と云うとこなのだが、今回は少し毛色を変えて来て、エラく内省的な歌詞、音の空間を生かした「音響派」的な造り。この人が、イエスと同時にピンク・フロイドの熱狂的なファンであった事も思い起こさせる。スペシャル・サンクスにロジャー・ウォーターズの「Radio K.A.O.S」のDJ、ジム・ラッドの名前があるので、当初は3枚目のコラボの予定だったのかも。この人が違う世界も描ける事が判って一安心だが、次作はどうかな~?
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