03年作、インドネシアのバンドの2作目。いやぁ、久々にスゴイの聴いたなぁ。一部の好きモノに以前から絶賛されていたバンドだが、メンバー8人、ヴァイオリンとサックスと銅鑼(!)が居る、と云う所で悪い予感はしていたが、全6曲中一つとして似た曲はなく、シンフォニック、ガムラン(あぁ、やっぱり・・・♬)、レコメン系アヴァンギャルド、ジャズ・ロック、デス・メタル、全ての要素が渾然一体となって混ぜ合わされ眼前に迫ってくる(*_*)。結果「ガムランを演奏するイエス」「デス・ヴォイスで歌うクリムゾン」など、一度聴いたら忘れられない闇鍋のような曲ばっかし。最後が「錯乱の扉」風の20分の大作で、如何にも「これから長いの始まりますよ~」的なキーボードとサックスのユニゾンが始まると、逆に何だか安心してしまう。「プログレはキメラ」と言った人がいたが、どちらかと言うとこいつらは「マンティコア」じゃなくて「鵺(ぬえ)」だ。長い事聴いてると高熱が出そうな気がする。プログレ好きは生涯で一度は聴いておくべき、映画で言うと「少林サッカー」とか「マッハ!」的な怪作。
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