68年作。名曲「二人のシーズン」を配した、ゾンビーズのセカンドにしてラスト・アルバム(その後復活)。そして「サージャント・ペパーズ~」「ペット・サウンズ」に匹敵する、60年代コンセプト・アルバムの大傑作。にも関わらず、制作当時はバンド・メンバーも、レコード会社も、マネージメントさえもその価値が判っていなかった、と云うのが何となくおかしい。ロッド・アージェント(Key)やコリン・ブランストーン(Vo)のインタビューを読むと、ファーストがシングルの寄せ集めだったから、LPってこんなものかなぁ、てな感じで1曲1曲を関連付けて、おっかなびっくりみんなで仲良く作って見ました、みたいな雰囲気だったらしい。「スマイル」の完成度を上げる為、精神まで病んでしまったブライアン・ウイルソンとはエラい違いである。ほんで出して見たけどモノの見事に売れない、あ~あ、仕方ないや解散解散。ところが解散後に「二人のシーズン」が何故かAMラジオで大ヒット、みんな改めてLPも買ってその完成度に二度驚愕(*_*)・・・かくしてゾンビーズは(80年代に再結成するまで)伝説となった。芸術の女神の微笑は、時と場所を選ばないのですなぁ。
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