
13年作。ポーキュパイン・ツリーの総帥、スティーブ・ウィルソンのソロ三作目。昨今はクリムゾンやEL&Pの再発プロジェクトのエンジニアとしての仕事の方がプログ・ファンには有名だが、本来は初期クリムゾンに影響を受けた生粋のプログ・ミュージシャン。今回は人脈を生かし、メンバーに元エイジアのガスリー・ゴーヴァン(g)、再結成UKのマルコ・ミンネマン(ds),元マイルス・デイビス・バンドのアダム・ホルツマン(Key,Synth)、ソフト・マシーン・レガシーのセオ・トラヴィス(Sax)、エンジニアに大先輩のアラン・パーソンズと云う豪華版。前2作が宅録でセコセコ作ってまっせ、みたいな感があったが、今回はお客さんが多いので各メンバーの見せ場を生かした楽曲が並び、これまでのソロの中では一番出来が良いものとなっている。但し曲調は相変わらずのハード・プログレ版クリムゾンなので、この辺をオールド・ファンがどう捉えるかでしょうね。いつも通り、デモ・バージョンも収録した2枚組限定版も発売。