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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ヒュー・ホッパー「ホッパー・チューニティー・ボックス」


77年作。ホッパーの「この一枚」の代表作、セカンドにして後のホッパーの「全て」が詰まっている傑作、新規リマスタリング+SHM-CDにて再発。音質は過去盤に比べ最も飛躍的に向上している。ファースト『1984』は現在で云うループ・ミュージックであり、これも前衛性を含み、後の作品の重要な雛形ではあるのだが、多面的且つ副層的なジャズ・ロック・ミュージックの作曲家及び演奏家としての一歩はやはりこの作品だろう。汲めども付きぬ万華鏡的な演奏を、何処か遠い地平から響いてくるようなファズ・ベースで支えるソフト・マシーンとはまた別次元の複合体。エルトン・ディーン、ゲイリー・ウインド、マイク・トラヴィス、デイブ・スチュワート等、後に長年コンビを組むカンタベリー一派との邂逅もある。ジャズ・ロック、カンタベリー・ミュージック理解への必読書。何回(難解?)でも聴くべし。
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リック・ウェイクマン「スターシップ・トゥルーパー」


16年発表。このCDはちょっとややこしいぞ。クレオパトラ・レーベルが過去に出した、ビリー・シャーウッド主催のトリビュート盤シリーズから、ウェイクマン参加のトラックだけを抜き出して編集し一枚に纏めたもの・・・なのだが、そう単純に行かず、全13曲仲6曲は未発表曲バージョン。また、既発のトラックもヴォーカルを抜いたり、何らかの手を加えてある事が多く、これはこれでほぼ「新譜」に近いアルバムなのである。かと言って元曲が10CC、The Who、フロイド、ドアーズ、スティクス、エトセトラなのでその意味での曲の統一感は無く、これはこれで最善を尽くして1枚のアルバムに構成しました、との事なのだろうか、うーむ。数曲入っているシャーウッドとウェイクマンのオリジナル?曲は擬似とは言え初顔合わせであり、90年代のウェイクマンのソロ・アルバムっぽい辺りがややご愛嬌か。困ったもんだね。

リック・ウェイクマン「ザ・ステージ・コレクション」


93年作。ウェイクマン自身のRRAWレーベルからの新譜・・・なのだが、実は息子アダムとのユニット「ウェイクマン・ウイズ・ウェイクマン」の93年ブエノスアイレス・ライブ。過去にも何度かレーベルを変えて再発している、まぁウェイクマンのアルバムではよくある展開。権利関係の乱発が原因なのか、ほぼ同時期に『Lure Of The Wild』のタイトルで全く同じ内容のCDも発売されているので要注意。曲順等は再発時に入れ替わったりしているが、今回は過去盤の最新版準拠。このライブ、フル・ライブの2枚組であり、また親子のツイン・キーボード+リズム隊でかなりゴージャスな印象の演奏、また『ヘンリー』『地底』『アーサー王』の代表曲が過不足無く並べられている事から、90年代のウェイクマン・バンドの代表的なライブ盤に擧げられる事も多い、内容的には名盤。持っていて損はしない一枚。

リック・ウェイクマン「ライフ・オン・マーズ」


16年作。デヴィッド・ボウイ追悼シングル盤、ウェイクマンの手により急遽発売。チャリティ・シングルであり、収益は全て癌患者サポート団体に寄付される。英BBC2の追悼番組中のライブ演奏で、ウェイクマンがオリジナルも弾いている『ライフ・オン・マーズ』『スペース・オディティ』それとウェイクマンのオリジナル『オールウェイズ・トゥギャザー』が1曲の計3曲。やはりオリジネーターの演奏は重みが違う。奇しくも『スペース~』は一昨年の映画『LIFE』,『ライフ~』は公開中の『オデッセイ』でも効果的な使い方をされており、不思議とタイミングが合ってしまった。レア盤必須なので、購入は早めが良いかも。

ゴブリン・リバース「アライブ」


16年発表。ピニャッテリ(b)+マランゴロ(ds)のリズム隊組の「ゴブリン・リバース」、早くも2枚組ライブが登場。フル・ライブ盤はゴブリン史上でも、意外とこれが2枚目か?『サスペリア』『ゾンビ』等の代表曲以外にも、『コンタミネーション』『スリーブレス』『ブイオ・オメガ』『ザ・チャーチ』等これまでにライブで演奏しなかった曲も網羅、と言うかピニャッテリ主導でサントラ仕事をしていた時代の曲も取り上げている。デモニア系列のシモネッティズ・ゴブリンはメタル・アレンジ方面に演奏が偏る傾向があるが、ピニャッテリは元々フュージョン指向が強く(そういやジャコ・パスの信捧者でしたね)、今回のライブ・アレンジも原曲に手を加え、ジャジーな展開に持っていくのが面白い。個人レーベルであるゴブリン、シモネッティズ・ゴブリンと異なり、ブラック・ウイドウと云う既存メタル・レーベルとの契約なので、発売スケジュールもしっかりしているのだろう。さて、次はモランテ(g)主導の本家ゴブリンのフル・ライブが発売される世紀末的状況。チェリー・ファイブのライブも発売されそうだし、ゴブリン関連だけ聴いて一ヶ月が終わってしまう?!

クラウディオ・シモネッティ「ゾンビライダー」


88年作。ゴブリン関係がぞろぞろ・・・。クラウディオ・シモネッティ(Key)単体で音楽を担当した、ウンベルト・レンツィ監督のジャーロ映画。無実の罪で処刑されたバイカー、その一方で若者が踊りまくる真夏のビーチに謎のバイカーによる連続殺人が。果たして犯人は?!と云う、恐らく同時期の『処刑ライダー』辺りを当て込んで作られたスプラッター+バイク・アクション映画。ぼーっとして見てると、最後の犯人が誰だか判らなくなる。シモネッティのBGMは大きくメタル方面に振り切った出来で、『ゾンビ』の『サラトゾム』の路線。過去にシモネッティのサントラ・コンピレーションに数曲収録されたが、今回は単体CDとしての完全版。何故か『デモンズ』からBGM2曲の流用有り。(演奏はオリジナルと違う)これでシモネッティは『未来都市ローマ』と『ザンゴリラ』の完全版、『片腕サイボーグ』の初盤面化でもしてくれれば80年代サントラ・ワークスは網羅されるのだが・・・?

タイ・フォン「タイ・フォン ライブ・イン・ジャパン」


16年発表。14年10月に行われた仏抒情派シンフォニック・プログ・バンド、タイ・フォンの来日公演盤が登場。CD-Rで2枚組。オリジナル・メンバーはカーン・マイ(Vo,g)だけになってしまったが、昨今のイタリアン・プログ・バンドと同様、総勢8人の大所帯で演奏を乗り切る方式。新譜『リターン・オブ・サムライ』全曲演奏の合間に、過去の名曲群がいぶし銀の様に飛び出してくる展開。『ゴーイン・アウェイ』『シスター・ジェーン』等、過去5枚のスタジオ盤から代表曲も漏れがない。タイ・フォンの持ち味は如何にも70年代的な上質のフレンチ・ポップス、それが時代の要請によりイエス、ジェントル・ジャイアント直系のバック・バンドにより奏でられる所に味があるので、かなり「歌モノ」バンドとしての側面が強く、その辺がテクニカルな演奏に走るアトール、前衛ポップスに走るアンジェ辺りとの違いかな。簡易ベスト盤としても使える好ライブ盤。高音質の日本盤をタワレコでまた出してくれないかな。

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