ロジャー・ウォーターズ「ヒッチハイクの賛否両論」|残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ロジャー・ウォーターズ「ヒッチハイクの賛否両論」


小説家が、自作を自分で「映画監督」として、映画化する時、失敗に終わる一つのパターンがある。まず、台詞を切れないので、編集が悪く、だらだらとした展開が続く。ストーリーには自信があるが、「絵」として見せる事は素人なので、カメラワークやコマ割りに魅力がない。シーンの一つ一つのショットは良いのだが、繋いで見てみると有機的に繋がらない。ロジャー・ウォーターズのソロ・アルバムは、「全て」この条件に当てはまる。極論を言ってしまえば、音楽的な感動は、皮肉なことに他メンバーのソロ中、最低ランクだと思う。「俺がフロイドだ!」と云う事を証明したい余り、誰の意見にも耳を貸さず、独りよがりな作品になり、結果として、ロジャー≠フロイド、と云う正反対の結論を世間に証明している。とても悲しい話だと思う。このアルバムも、ギターにエリック・クラプトンなんてビッグ・ネームを呼ぶのではなく、アンディ・フェザー・ロウかスノーウィ・ホワイト辺りで我慢して、こじんまりと作っていた方が、ロジャーの私小説的なコンセプト・アルバムの小品、として評価が高かったような気がする。内容が内省的なのにゴージャスに見せようとするから、金をかけた大作映画の失敗作みたいな出来になっているのだ。フロイド・フリークにしかお薦めしない、世紀の失敗作。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

フリーエリア

最新コメント

バーコード

プロフィール

HN:
ICHI
性別:
非公開
趣味:
プログレ好き
自己紹介:
プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

ブログ内検索

P R

忍者ツールズプロフィール

忍者ツールズプロフィールは終了しました

最新トラックバック

ブログ内検索

カウンター

忍者アナライズ