
世界で一番デヴィッド・ギルモアの代役を務めているギタリスト、スノーウィ・ホワイト。もちろん芸名。やはりピンク・フロイドのツアーによく出て来るアンディ・フェザー・ロウと同じく、80年代からブルースを基調とした、いぶし銀のギタリストとしてソロ活動を始めており、むしろこっちが表芸。初期のフュージョンっぽいアルバムから「ブルース・エージェンシー」を結成しブルースに開眼、その後あれこれあって現在も「ブルース・プロジェクト」にてリーダーを務めている。エリック・クラプトンほどメジャーではないが、クリス・レアーより売れている、と云う立ち位置だろうか。このアルバムはその本業から少し離れ、セッション・ギタリストとしての活躍をコンピレーションしたもの。レアもんとしてはフロイドの「翼を持った豚」のパート1とパート2の合体バージョンが、初めて公式CD化されている所だろうか。他にも珍しいバンドの曲が入っていて、この人の器用さが判る、職務経歴書のようなアルバム。中古で出てたら買いだ。
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