
80年作。今回、デヴイッド・アレン・トリオと一緒に、リマスター版が再発。元ソフト・マシーン在籍組、ジョン・エサリッジ(g)とリック・サンダース(Violin)によるジャズ・ロック・ユニットで、傑作との誉れも高い。メンバーは他にグリフォンのジョナサン・デイヴィー(b)、デイブ・ブリトゥ(Key,p)、ミッキー・パーカー(ds)等、テクニカル系プログ界隈の人達。ソフト・マシーン時代のカール・ジェンキンスの意向を反映した、ミニマル系の緊張感を持続させた演奏と違い、もう少しリラックスした、幅広い楽曲が演奏されている。アンビエント、ディキシーランド・ジャズ、クラシカル等曲によって表情をコロコロ変えるのが楽しく、且つ全ての曲がテクニカルさをひけらさかないので、聴いていて好感が持てる。前年に勤務していた(株)ソフト・マシーンが倒産してしまったので、仲の良い同士でとりあえず有限会社作っときますか、みたいなノリだが、成果は意外に大きかった。カンタベリー好きは必聴盤。
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