
97年発表。元ソフト・マシーンの故エルトン・ディーン(sax)には膨大な数のリーダー・アルバム、参加アルバムがあり、一時は集めていたのだがとても全貌は把握しきれず断念。ジャズ系ミュージシャンの常で、複数のレコード会社に多岐に渡って吹き込んでいるので、海外のマシーンのファン・サイトを閲覧しても判らないのである。アナログしか出ていないアルバムもかなり有り、また、この人の活動がむしろストレート・アヘッドなジャズ・ミュージシャンとの共演が多いので、ちょっとプログレ系のマニアでも知らない町に迷い込んでしまったみたいで、調べが付かない。このアルバムも長年『トゥーズ・アンド・スリーズ』と云う別アルバムと同じ内容だと勘違いしていたが、入手して見たら完璧に別物。70年代後半の未発表セッションのCD化で、イワン・ツァグニー(g)、マルシア・マット(b)とのトリオ(?),元ゴング等のピップ・パイル(ds)とのデュオの演奏が交互に収められている。相変わらずのフリー系の演奏だが、ディーンは知的にトバしていて、快調。
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