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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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エドガー・ローザミッヒ「ブレードランナー」


ご存知ヴァンゲリスのサントラの、フル・カヴァー・ヴァージョン。
このBSX SOUNDTRAXという会社、この前はタンジェリン・ドリームのサントラ「レジェンド」の新録盤を出したり、ジェリー・ゴールドスミスのCD化してない曲とか、絶版になった人気サントラのカヴァー・アルバムをちょこちょこ出している。まぁ「ブレードランナー」のヴァンゲリスの完全版サントラも、絶版になってオークションでも狂った値段が付いてるしねぇ。今回は80分、映画の内容に沿って曲順を並び替えており、演奏内容も原曲にほぼ忠実。クラシックなんかで良くある、指揮者が異なるCD、とか考えれば新解釈としてそんなに悪くない。
もっともこのアルバム、某所で15$、イントラーダ社のプラハ・フィルハーモニック・オーケストラのサントラ・カヴァーが10$しないのを考えると、ちと高いかなぁ。ヴァンゲリスの熱心なファンはコレクションしても良いと思うよ。
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エニド「アン・オルタネイティブ・ヒストリー」


エニドの、デモ・テープ、レア・テイクで綴る裏ベスト、ビートルズで言うと「アンソロジー」。当然全アルバムを聴き終わった後の脚注、サブ・テクストなのだが、リマスターしてあり音質も悪くなく、エニドの創作過程の窺い知れる面白いアルバムとなっている。本来はVol.1~Vol.10まで発売の予定だったが、Vol.3で挫折。どうしてプログレ畑の人たちは、こうも出来ない約束をする人が多いのか。日本盤紙ジャケCDはVol.1とVol.2の全曲のカップリング。Vol.3は大作「ファンド」の再録音バージョンのみの為、再録音バージョンの1stにボートラで入っている。このアルバムは1stのデモ・テイク、「ファンド」のデモなどが収録されているが、予想通りスタジオ盤と細部以外はそんなに変わらない。ジャム・セッションの中で曲を作って行くバンドではなく、やはりクラシック出身者が多い事から、きちんと譜面を書いて演奏に臨んでいるのだろう。シングル向けの曲もあり、エニドの「ポップ・サイド」も楽しめる、興味深い作品。

エニド「アナーキー・オン・45」


過去に大手から出したアルバムが廃盤のため、現在のレーベルから再録音して再発する、なんてバンドも多くなってきている。バンコ、タンジェリン・ドリーム辺りは最早お家芸であり、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」シリーズもこれに近いのではないか。そんで「現代のクラシック音楽をロック・バンドの形式で演奏する」エニド、この人たちは1st,2ndからして再録音盤を出しており、しかもオリジナルと曲順が違ったり、新曲が追加になってたりする。殆ど別物である。おかげでマニアは後でオリジナル盤が出ても買い直し、どちらが良いかをプログレ板で議論する事になるのでありました。中でも酷いのがこのアルバム、LP未収録の多いエニドのシングル盤のコンプリート化、ビートルズで言うところの「パスト・マスターズ」なのだが、まず最初に出たのが通称「白盤」。実は殆どが再録音、オリジナルが入っている曲も「盤起こし」で、針音がシャーシャーパチパチ、五月蝿いったらありゃしない。お前は40年代のチャーリー・パーカーのサヴォイ録音かよう(T_T)。次いで数年後に出た「青盤」、相変わらず再録音が多いが、リマスターしてあるため、音質は安定し、まぁ聴けるレベルにはなってきた。最後に日本盤の「紙ジャケ青盤」。初期のEMI音源以外は可能な限りオリジナル・ソースを使用、最新リマスターも施され、今の所は最良のバージョンとなっている。しかし、若しもEMI音源の収録が可能となれば、更にバージョン4が出る訳か。するとマニアの手元にはCDタイトルも曲目も同じだが、演奏内容が全部違うCDが4枚。うーむ、てめぇら、いい加減にしろ。

エイジア・フィーチャリング・ジョン・ペイン「アメリカ」


02年、「オーラ」発表時のアメリカ・ライブ、2枚組完全版。DVDも出たので音質良好なサウンドボード録音。メンバーはペイン、ダウンズにガスリー・ゴーヴァン(g)、元AC/DCのクリス・スレイド(ds)。テクニカルなピッキング、ペインとウマが合い、更に作曲もこなすゴーヴァンの加入は大きく、またカール・パーマーと同じく重いリズムを叩くスレイドの貢献度も高い。結果、ペイン時代のエイジアとしては、バンドとして最も充実したものとなっている。これでもう少し人気があれば・・・(T_T)。ダウンズも手応えを感じたのか、次作「サイレント・ネイション」も同メンバーで製作、ところがアルバムのほぼ完成時に、AC/DCのトリビュート・バンド、CS/SCに参加を要請され、ダウンズ派閥のスレイドが脱退、ペインと仲の良い、ビリー・シャーウッド人脈よりプログレ職人ジェイ・シェレン(ds)が代打で加入。これでペイン+ゴーヴァン組の発言力が強くなり、アルバム、ライブともダウンズの居場所がだんだん無くなって行く。ライブ盤「スカンジナビア」に見られるように、バンドは絶好調なのと裏腹に、ハブられたダウンズはオリジナル・メンバーの再結成に食指を動かすのでありました。なお、このCDの「1枚目」だけと云うすっげー乱暴な再発盤も存在するが、勿論買っちゃ駄目。



エイジア・フィーチャリング・ジョン・ペイン「ライブ・アコースティック」


97年「アリーナ」発表時にドイツのプログ・フェアで行われたアコースティック・ライブ。オーディエンス録音と思われるが、音質はかなり良好。メンバーはペイン、ダウンズ、エイブラハムにボブ・リチャーズ(ds)。とうとうスターギス(ds)も退社、どうするダウンズ。「アリーナ」はツアーを行わなかったので、これがこの時期の唯一のライブ盤。アコースティック、と言ってもアレンジはそんなに変えておらず、全く別な曲に聴こえる後年のペイン+ダウンズのアコースティック・ツアーの方が面白いかも知れない。前項「タウン~」とカップリングした、「ディファレント・ワールド・ライブ」若しくは「エレクトリック&アコースティック」と云う廉価版ボックスも出ている。

エイジア・フィーチャリング・ジョン・ペイン「ライブ・イン・フィラデルフィア」


少し戻って92年、再び「アクア」ツアーからのライブ、2枚組完全版、「オフィシャル・ブートレグ」シリーズ第3弾。オーディエンス録音で音質は前2作と同じ、フィラデルフィア公演・・となっているが、これのソースは隠し撮りのブートレグ・ビデオであり、それでは公演地が違っている。どちらが正しいか現時点では不明だが、まぁこんな音質のCDを延々と聴いていると、そんな事どっちでも良くなってくる。気の短い人は、人格改造のプログラムの一環として、エイジアのライブを続けて聴いて見た方が良いのではないか。逆に激怒されそうな気もするが。ハウは相変わらずマイペース。仕事しろ。
因みに、この「オフィシャル・ブートレグ」シリーズ3組をコンパイルした、「ベスト・オブ・エイジア・ライブ」と云う地獄のようなCDも存在する。中古で見つけても買っちゃ駄目。

エイジア・フィーチャリング・ジョン・ペイン「ライブ・イン・ケルン」


94年、「天空のアリア」ツアーのライブ、独ケルン公演。2枚組完全版、「オフィシャル・ブートレグ」シリーズ第2弾。オーディエンス録音で音質は以下略。メンバーはペイン、ダウンズにイジス・エイブラハム(g)、出戻りマイケル・スターギス(ds)。早速アル・ピットレリ(g)には逃げられたようである。エイブラハムはこの後、次作「アリーナ」にも参加する。但し、バンドとしては新曲も増え、アンサンブルもかっちり決まっており、演奏内容から言うとこのシリーズで一番良いかも。このツアー、日本もドイツも余りの観客動員数の少なさのため、続々キャンセル、予定公演の3分の1程度を消化しただけで強制終了した。「中野公会堂に15人しか来なかった」とか言われてるが、まぁ、都市伝説と信じたい。ダウンズの心労はますます深まるのであった。これもAyanamiレーベルからブートレグで、東京公演の音質の良いオーディエンス録音、完全版が出ている。

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