残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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スターキャッスル「スターキャッスル」


76年のデビュー作。アメリカのイエス、と言うかイエスのそっくりさん。老舗のラーメン屋が非常に人気があるので、後発のラーメン屋が血の滲むような努力をして同じ味を出す事に成功、派手に開店したのだが「同じ味なら老舗の方に行くよね~♫」とか言われて、惨敗・・・と云う感じのバンド。77年の「星の要塞」まではこの路線だったが、あまりにも売れないので4th「リアル・トゥ・リール」から地声に戻してアメリカン・ハードに路線変更、しかし以前のファンからもそっぽを向かれて解散。泥沼過ぎて泣けてくる。よく聴くと曲調はイエスとも違いアメリカンで、割りと良く、本人たちにして見れば「イエスっぽい所はフックであり、内容を見てくれ」と云う気持ちだったのかも知れないが、当のイエス自体がメンバー・チェンジの度に音楽性が変わるバンドなので、結局「アメリカ人のメンバーを入れたイエス」にしか聞こえないのが難点である。倒そうとした相手が悪かった・・・(T_T)。その後も、再結成したり復活スタジオ盤を出したりしているが、発掘ライブ・シリーズの「クロノス」は、「1」で止まったまま。何処までも不遇だ。
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スティクス「ミスター・ロボット」



83年作。スティクスのプログレ時代の作品としては「クリスタル・ボール」「古代への追想」の2大傑作があるのだが、メジャー路線に転向してから、いきなり出して来たコンセプト・アルバムがコレ。♫ドモアリガットゥミスターロバット♫で有名だが、ストーリーはロック・ミュージックが迫害されている未来世界で、キルロイと名乗る伝説のミュージシャンが革命に乗り出す、と言うもの。コンセプトの底の浅さ、また1枚ものゆえのストーリーの解りにくさが指摘され、プログレ・ファンからは評価が低い作品だが、いやいや「Tommy」だって「ザ・ウォール」だって、そんなに複雑な話じゃないですよ?当時、このアルバムは全曲MTVを作り、1曲ずつ公開して行く、と云う戦略が取られ、そのビデオを見ればストーリーも理解しやすいし、面白い。つまり従来映画とかで行なっていたメディア・ミックスを、MTVでやって見ました、と言った戦略が失敗しているだけで、その意味では音だけ聴いても完結しない作品なので、単体での評価は片手落ちになる可能性がある。難しいと思うが、当時のMTVをDVDで付けたスペシャル・エディションでも、出してくんないかな。

ジャーニー「宇宙への旅立ち」


73年、ジャーニーの1st。スティクスもそうだが、後年のメジャー時代からは想像も付かないほどプログレしている。サンタナ・バンドと袂を分かれて誕生したグループ、と云う成り立ちもあって、テクの応酬などキャラバンサライと似た所もあるのだが、フュージョンに走らずあくまで「ロック・バンド」としての楽曲に軸を置いた演奏は好感が持てる。ただグレッグ・ローリー(Key,Vo)のボーカルは、この後加入するスティーブ・ペリー(Vo)ほど万人受けする声質ではなく、この辺は好みの問題かなぁ。2nd「未来への招待状」、3rd「果てしなき挑戦」までは同路線なので、買って損はありまへん。プロデューサーの意向による路線変更、4th「インフィニティ」以降の快進撃によるメジャー化の時代はまた別の話と言うことで・・・。、

カンサス「オリジナル・アルバム・クラシックス」


アメリカン・ハード・プログレは、それなりに大物がいる割には、イギリス/イタリアのバンド大好きな日本人には、今ひとつ人気がない。特にジャーニー、スティクス、スーパートランプ、ボストン等、きらびやかで明るい世界観は、80年代には「産業ロック」と揶揄されていた事もあって、ノリノリのメジャー感が判官贔屓のプログレ・ファンにもう一つ訴求しないようだ。それでもこのカンサスなんかは、アメリカン・フォーク/カントリー+プログレと云う趣きもあって、米国のトラディショナルな音楽に法ったプログレ、と言う独特の味がある。今回、ソニーの「全部入りBOX」で、ようやくカンサスも発売された。11枚組。輸入盤で購入すれば某所で3000円いかず、この値段でベストではなくオールが手に入るのはお買い得である。初期4枚は、アメリカン・テイストの曲調をブリティッシュ・プログレの演奏技術と構成で味付けをした、紛れも無い傑作。無くならない内にとりあえず購入を。

マイク・オールドフィールド他「エクソシスト」


しばらく廃盤状態だったが、ようやく再発、説明不要の怪奇映画のマスターピースのサントラ。マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」が権利関係で削除され、代わりに(?)ラロ・シフリンのリジェクト・スコアが追加されたバージョンが流通していたが、久々のオリジナル盤のCD化。やっぱ「イラクの遺跡」の後に「チューブラー~」が響いて来ると、かなりゾッとする。オールドフィールドはこれでメジャーとなり、新興のヴァージン・レーベルは一躍大手に。他にも怪奇映画でほぼ初めて、既存の「現代音楽」を使用、強烈かつトラウマチックな効果を出していた。「弦楽のためのファンタジー」「管弦楽のための五つの小品」なんぞ、人を怖がらせる以外のどういう目的で作ったんじゃい、という気になって来る。つーかやっぱ怖いよ。これに匹敵するのはウエンディ・カーロス、ペンデレツキを使用した「シャイニング」のサントラだが、こちらも権利関係により未CD化。次はこっちか?

スティーブ・ハケット「トリビュート」


07年作。J.S.バッハ等の曲を演奏した、クラシック・ギター・インスト集。
過去にクラシック曲はオーケストラとの共演盤はあるが、生ギター1本で展開する真剣勝負は、ハケット今回が初めてか。「シャコンヌ」「ゴヤのマハ」等好きな曲が入っているので購入したのだが、全メロディーを演奏するのではなく、元フレーズを自由闊達に繋げて、ハケット流のアレンジになっているのがミソ。静謐な感じの、落ち着いた曲が選ばれているのがハケットの好みらしい。チェット・アトキンスやスパニッシュ・ギターが好きなスティーブ・ハウとは、割りと好対照である。GTR、もう少し上手くやれなかったのかねぇ。そのスティーブ・ハウも、今年(2012年)のソロ・アルバム「タイム」でバッハの作品を取り上げており、両方聴いてみて、二人の解釈の違いを楽しんで見るのも悪くないかもね。

スティーブ・ハケット「フィードバック86」


タイトル通り、86年作だが、オクラ入りになり2001年にようやく発売。「GTR」のセカンド用の楽曲を含む歌もののギター・アルバムだが、どうもぱっとしない出来。後にボニー・タイラーが歌った「プライズ・ファイター」も入っているが、ハケット、GTRで売れている時なのに、スランプだったのではないか。一方、ハケットが押し出された形のGTRは、ロバート・ベリー(Vo,b)を入れてセカンドの製作に入るが、リード・ボーカルも取りたいベリーがマックス・ベーコン(Vo)と喧嘩、ベーコンも辞め、レコード会社との折衝はハウ一人の肩に掛かり、こういうややこしい事が嫌いなハウは精神がヤバくなり、かくしてGTRは崩壊。ハウはジョン・アンダーソンの所に遊びに行き、ヨガを教えて貰って心の平静を得る。何か良い友達だな。ベリーが作ったデモ曲は「3」を辞めた後発表した、ソロ・アルバム「巡礼の旅」に入っている。この2枚を掛け合わせて、幻のGTRのセカンドを作って見るのも乙なものである。

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