76年のデビュー作。アメリカのイエス、と言うかイエスのそっくりさん。老舗のラーメン屋が非常に人気があるので、後発のラーメン屋が血の滲むような努力をして同じ味を出す事に成功、派手に開店したのだが「同じ味なら老舗の方に行くよね~♫」とか言われて、惨敗・・・と云う感じのバンド。77年の「星の要塞」まではこの路線だったが、あまりにも売れないので4th「リアル・トゥ・リール」から地声に戻してアメリカン・ハードに路線変更、しかし以前のファンからもそっぽを向かれて解散。泥沼過ぎて泣けてくる。よく聴くと曲調はイエスとも違いアメリカンで、割りと良く、本人たちにして見れば「イエスっぽい所はフックであり、内容を見てくれ」と云う気持ちだったのかも知れないが、当のイエス自体がメンバー・チェンジの度に音楽性が変わるバンドなので、結局「アメリカ人のメンバーを入れたイエス」にしか聞こえないのが難点である。倒そうとした相手が悪かった・・・(T_T)。その後も、再結成したり復活スタジオ盤を出したりしているが、発掘ライブ・シリーズの「クロノス」は、「1」で止まったまま。何処までも不遇だ。
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