残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ホークウインド「ビジネス・トリップ」


サイケデリック・スペース・ロック一筋40年、変わらぬ味でご奉仕のホークウインド、93年のライブ盤。メンバーはデイブ・ブロック(Vo,G,Synth)、アラン・デイヴィー(b,Key,Synth)、リチャード・チャドウィック(ds)。元々はアナログ放送用音源をLP化していたが、英アトムヘンジ社からデジタル・リマスタリングされてようやく初CD化。
やはり「宇宙遊泳」の頃からホークウインドはライブが良く、どれを購入しても殆どハズレが無い。現在で言うと、クラブでトランス系聴いて踊ってるようなファン向けの音楽だとは思うが、あくまでパッケージは「ロック・バンド」であるので、後半に向けて加速度的に盛り上がって行くのは、やはり堪らない。珍しく当時の新曲で殆ど構成されているが、ライブ調のノリノリのアレンジに変更されているので、そこはベテラン、きっちりと観客を沸かせている。一度この辺のライブを纏めて、廉価盤ボックスでも出して欲しいね。
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グラス・ハマー「ペリオス」


2012年新作、が発売されたイエスの企業舎弟、グラス・ハマー。ロジャー・ディーンのジャケ絵は間に合わなかったらしく、今回は写真の別ジャケ。日本盤も同時発売された。
リード・ヴォーカルのジョン・デイヴィソンがイエスと掛け持ちになってしまった為、製作が危ぶまれたが、スティーブ・バブ(b,Key)が中心となって楽曲を制作、オーケストラやゲスト・ミュージシャンも多数起用された、大作となっている。内容はゴシック的な世界観で生と死を表した、コンセプト・アルバム、これにジョン・アンダーソンに酷似したディヴィソンのヴォーカルが絡み、歌舞伎だったらそろそろ二代目を襲名して良いレベル。本家ともはや「タモリ倶楽部」と「ブラタモリ」位の違いしか無い。視点を変えて見れば、プログレのアルバムとしては曲調・演奏ともかなり高レベルと云う事であり、もう少し売れても良いと思う。グラス・ハマーとしての来日公演も希望。

ディスクス「トットリヒト/光へ」


03年作、インドネシアのバンドの2作目。いやぁ、久々にスゴイの聴いたなぁ。一部の好きモノに以前から絶賛されていたバンドだが、メンバー8人、ヴァイオリンとサックスと銅鑼(!)が居る、と云う所で悪い予感はしていたが、全6曲中一つとして似た曲はなく、シンフォニック、ガムラン(あぁ、やっぱり・・・♬)、レコメン系アヴァンギャルド、ジャズ・ロック、デス・メタル、全ての要素が渾然一体となって混ぜ合わされ眼前に迫ってくる(*_*)。結果「ガムランを演奏するイエス」「デス・ヴォイスで歌うクリムゾン」など、一度聴いたら忘れられない闇鍋のような曲ばっかし。最後が「錯乱の扉」風の20分の大作で、如何にも「これから長いの始まりますよ~」的なキーボードとサックスのユニゾンが始まると、逆に何だか安心してしまう。「プログレはキメラ」と言った人がいたが、どちらかと言うとこいつらは「マンティコア」じゃなくて「鵺(ぬえ)」だ。長い事聴いてると高熱が出そうな気がする。プログレ好きは生涯で一度は聴いておくべき、映画で言うと「少林サッカー」とか「マッハ!」的な怪作。

ビリー・シャーウッド「ジ・アート・オブ・サバイバル」


2012年、元イエスのサイド・ギター、ビリー・シャーウッドの新作ソロ・アルバム。以前のソロと同じく、ボーカルを含め全ての楽器を自分だけで演奏している。
通算6枚目の個人名義だが、5th「ホワッツ・ワズ・ザ・クエスチョン?」を今年初頭に出し、ほぼ同時期にトニー・ケイ(Key)とのバンド、CIRCAの3rd「アンド・ソー・オン」も発表。他にも初夏から秋に掛けて、以前にこのブログでも紹介したプログレ・オール・スターズによる企画盤を3枚も出し、冬にはその内の「プログ・コレクティブ」のパート2も出す予定だと言う。
一体どうしちゃったんだ、同じイエスの先輩のウェイクマンとタメを貼るつもりか。問題なのは、殆どのアルバムの試聴感が、「全部一緒」と云うとこなのだが、今回は少し毛色を変えて来て、エラく内省的な歌詞、音の空間を生かした「音響派」的な造り。この人が、イエスと同時にピンク・フロイドの熱狂的なファンであった事も思い起こさせる。スペシャル・サンクスにロジャー・ウォーターズの「Radio K.A.O.S」のDJ、ジム・ラッドの名前があるので、当初は3枚目のコラボの予定だったのかも。この人が違う世界も描ける事が判って一安心だが、次作はどうかな~?

ニック・メイ「フィムワイズ」


2006年作、エニドに在籍したニック・メイ(G,Key)の初ソロ・アルバム。
全曲インストで、キーボード等の多重録音によって、非常にシンフォニックな世界を繰り広げている。まるでロック・バンド形式で演奏される交響楽を聴いているよう・・・って、これって在籍していたエニドそのものだよね?普通はソロ・アルバムってバンドと違う事をやりたくて創るモンだと思っていたが。それともクラシックの世界みたいに、ロバート・ジョン・ゴッドフリーに師事した者は違う事をやってはいけないんでしょうか。労作であり、決して出来が悪い訳ではないのだが、似た感じの曲が多いので、海外でも「ハリウッドの映画音楽みたい」と嫌味を言われている。音楽に何を求めて聴いているか、は個人によっても違うので、一概には言えないのだが、もう一歩突き抜けたら大傑作になってたかも知れないねぇ。

ロケット・サイエンティスト「アース・ビロウ・アンド・スカイ・アバブ」


98年作、ヨーロッパ+本国アメリカでのライブ盤。
この頃のエリック・ノーランダー(Key)はラナ・レーンとこのロケット・サイエンティスト、二つのバンドを掛け持ちしていた。ラナ・レーンがぶっちゃけ「ハード・プログレ版ルネッサンス」なのに比べ、こちらはビートルズやニッチ・ポップが好きなマーク・マクライト(Vo,G)の意向が大きく楽曲にも反映されており、キーボード・ワークもややメロウ、さしずめ10CCかELOと言った所か。ラナ・レーンが重厚長大を好む、従来のプログレ・ファン向けのマーケティングだとしたら、こちらはもっと歌ものに力を入れた、メロディアス・ハードとか好きな人向け。その意味では現在3ツ目で掛け持ちしているエイジア・フィーチャリング・ジョン・ペインと、方向性は似通っていた訳で、ダウンズの後任は妥当な人事だったと言える。2012年現在、マーク・マクライトは脱退し、ロケット・サイエンティストはインスト中心のキーボード・トリオになってしまった。これはこれで出来は悪くないのだが、また歌ものも作って欲しいね。

ホウクローズ「ライブ,78」


英サイケデリック・ロック一筋40年、スペイシーでドラッギーなホークウインドの別働隊、ホウクローズの78年のライブ。デイブ・ブロック(G、Vo)が中心となり、若手を集めて、当時流行りのニューウエーブ寄りのアレンジになっているのが特徴。バンド名を変えたのは当時のレーベルとの契約の関係だと思うが、この面子でホークウインドの過去曲「ソニック・アタック」「ブレインストーム」「アーバン・ゲリラ」等がやたらノリの良いバージョンで演奏されるのは、大変貴重だし、面白い。舞台ではダンサーが複数いて、テクノ・ダンスを踊っていたそうだが、まぁストリッパーが初期メンバーだったバンドだしねぇ。ホークウインドは唯一「シルヴァー・マシーン」だけがカラオケにあるが、このバージョンで入れてくれないかな。

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