16年発表。元ヘンリー・カウ、ソフト・ヒープ他のジョン・グリーブス(Vo,b,p)、しばらく活動が聞かれなかったが、14年久々にカウの同僚と組んだアヴァン・ロック・バンド『アルター・ビーツ』の一員として現場に復帰、15年8月にはやはり久々にソロ・アルバムを発表し、今回は満を期して?のライブ盤の登場。ピアノの弾き語りで本人がソロで歌うタイプのライブ盤で、この形式は日本公演の『ロコ・ソル』、仏本国公演の『ハウ・ビューティフル・ユー・アー』に続いて3枚目。暫く新譜が無かった事により、ソロ活動を総括する様な構成の「ベスト盤ライブ」になっている。キュー・ローン時代のヘンテコ・ポップな曲、ソロでシャンソン歌手として活躍していた時代の渋目のラブ・ソング、ピーター・ブレグヴァドとの共作時代、そしてラストはソフト・マシーンの『ホープ・フォー・ハピネス』、ヒット曲の『ハウ・ビューティフル・ユー・アー』畢生の名曲『ソングス』で締める。ボートラでロバート・ワイアットのこれも名曲『シー・ソング』。いやぁ、やっぱりグリーブスの歌は良いなぁ。国内ではごく一部のカンタベリー・ミュージック好きにしか訴求しないかも知れないが、名盤です。
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