残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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メデリック・コリノン「トリビュート・トゥ・キング・クリムゾン」


12年作。前衛ジャズ・ロック・ユニットを率いるメデリック・コリノン(CorneT,Per)によるクリムゾン作品のトリビュート盤。7人のヴァイオリン勢による弦楽器軍団のイケイケの演奏に、コリノンのコルネット他吹奏楽器が絡む、かなりパンキッシュ・ジャズな演奏だが、ギターを使わないクリムゾン流暴力性の曲解釈としては面白い。『レッド』『太陽と戦慄パート2』『ブルーム』『フレーム・バイ・フレーム』『21世紀のシゾイド・マン』等、ファーストから『パワー・トゥ・ビリーブ』までバランスよく曲を網羅、お仕事的にプログレをジャズってます、と云ったお仕着せ感が無く、本当にクリムゾン好きなのね、てのが伝わって来るのが宜しい。クリムゾン・ジャズ・トリオと併せてコレクションにどうぞ。
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デニス・デ・ヤング「ザ・ミュージック・オブ・スティクス」


04年作。トミー・ショウ(Vo,g)は現在新生スティクスを率いて活動しているが、デニス・デ・ヤング(Vo,Key)は何をやっているかと言うと、やはりスティクスの曲を中心としたライブ・アクトを開催したりしている。どうしてプログレ勢は、こうも仲違い系が多いかなぁ。大体御大フロイドが悪い見本を見せたのが悪い(最近はやや和解している様だが)。これはオーケストラを率いて、ロック・バンドと云うより豪華なミュージカル・ショウと云った趣きで、これだけ音楽性が違えば和解はなかなか難しいのではないかね。歌詞を聴いて見ると、カンサスみたいに宗教上の理由も絡んでいるみたいで、更に難しそう。ヤングの声質は思ったよりも落ちていなくて、内容的には悪く無いっす。

マウリツィオ・グアリーニ「クリーチャーズ・フロム・ア・ドロワー」


13年作。ゴブリンのセカンド・キーボーディスト、マウリツィオ・グアリーニのファースト・ソロ・アルバム。ゴブリン直系のサントラ調のキーボード・インスト・アルバム(時々ボコーダーで歌も入る)で、本家のアルバムで言うと『バック・トゥ・ザ・ゴブリン』に一番近いか。キース・エマーソン他英国プログ陣に影響を受けたクラウディオ・シモネッティと違い、70年代フュージョン/ワールド・ミュージック寄りなのがこの人の特色。本家のアルバムに時々見られるジャズっぽさはこの人が一因か。大体ゴブリンのメンバーはやたら個性が強く、アゴスティーノ・マランゴロ(Ds)の在籍していたフレアなんて、音楽性は全く違うのにリズムはモロにゴブリンのアレ(^_^;)。マッシモ・モランテ(g,Vo)も80年代にソロを数枚出していた筈なので、次回はその辺のCD化を希望致しまする。

エイドリアン・ブリュー「ジ・アコースティック」


95年作。のっけから何だが、エイドリアン・ブリュー(Vo,g)のソロ・アルバムは、大体つまらない。初期のアルバムの動物の声を模したギター・テクニックや、ロバート・フリップとガッツリ四つに組める実力など、大したお方であるには違いないのだが、個人的にはもう一味欲しい所である。才能に任せて、安易に作ったアルバムが多過ぎる。このアルバムも、ビートルズやクリムゾンの過去曲を独自のアコースティック・アレンジを施して、40分間「持たせて」しまうテクニックは驚嘆すべきものだが、変な言い方だが上手いだけじゃねぇかって気がしてくる。80年代以降のクリムゾンの歌詞の捻くれたユーモアは、この人のペンに拠る部分が大きいので、一度ピーター・ブレグヴァドやジョン・グリーブスの様に、ギターを封印してニッチ・ポップなアルバムも作って見たらどうか。そうすれば、もう一皮剥ける気がするのだが・・・(^_^;)。

エウレカ「シルヴァーウェア~ベスト・オブ・エウレカ 1997-2010」


11年作。ドイツのマルチ・ミュージシャン、フランク・ボッサートによる一人ハード・プログレ・ユニット、初のベスト盤。一部のヴォーカル以外の全てのバンドのパートを、多重録音で全て本人だけで演奏している。元イエスのビリー・シャーウッドも2曲にリード・ヴォーカルで参加。またかよ(^_^;)。タイプが似てるから仲が良いのか?ただシャーウッドの様に多作で無い事もあり、割りと上質のハード・プログレを展開している。曲目も、ケルト風のギター・インスト、スパニッシュ風のクラシック・プログ調の曲など、「今度はコレ演ってみようか・・・」と云う感じで、良い意味で素人っぽい遊び心があるのが特色。バンドはメンバー同士のぶつかり合いによる「化学反応」が面白い部分が多いが、たまにはこの手の予定調和されたアルバムを聴くのも、悪くない。好盤です。

ジャン・ジャック・ペリー「ムーグ・インディゴ」


70年作。TDLのエレクトリカル・パレードの作曲家、として知られるジャン・ジャック・ペリーによる、ムーグ・シンセサイザーとファズ・ギターによるムード・ミュージック作品集。プログレ畑以外でムーグと云う新しい「楽器」をどう使って行くか、の一つの回答として興味深い。『ハロー・ドーリー』『未来へのパスポート』『象は忘れない』『クマンバチの飛翔』等、ジャズやムード・ミュージック、或いはヴェンチャーズ等のギター・インスト・バンドの演奏で著名な曲を取り上げており、オーケストラの代用としてでは無く、EL&Pの『ナットロッカー』の方法論と同じく、ジャンル融合の武器としてムーグを利用しているのが面白い。ムーグ・シンセサイザー好きにはムーグ大盛り定食としても大変美味しく頂けます(^_^;)。

フランソワ・ブレナン「蜃気楼」


79年作。仏シンセサイザー奏者、フランソワ・ブレナンの2作目。当時キング・レコードから国内盤も発売されていた。「架空の映画のサウンドトラック」を目指した作品で、当時のシンセ系の作品によくある雄大な組曲等は入っておらず、1曲目の『北部での追跡』に代表される様に、非常にメロディアスな、ジャズ・ロック的な快感の作品が多い。逆にその路線がジャン・ミッシェル・ジャールになれなかった要因か?オペラ風のコミカルな『我々は動物園を食べた』、ただただ美しい『野外での愛』、ゴシック的な『窃視者の葬儀』等、ショウ・ケース的に曲目もバラエティに富み、ヴァンゲリス、ピュルサー等の70年代シンセサイザー・ミュージックのファンよりも、タイ・フォン、アンジェ等の仏メロディアス・プログレのファンにむしろお薦めです。

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