残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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リック・ウエイクマン「ロックンロール・プロフェット」



79年作。70年代に天下を取ったプログ・キーボーディスト陣も、80年代を目前にしてポリ・シンセ等の最新機材に対応せざるを得なくなっていた。エマーソンは84年の『ナイトホークス』辺りまで待って、完全に自家薬籠中の物にしてから使用し始めたが、何でも新しいモノは「とりあえず使って見る」ウエイクマン、早くも79年にデジタル・シンセを使用したこのアルバムを作成したが、当時の所属レーベルのA&Mからボツにされ、数年後にマイナー・レーベルからようよう発売。何ですか、この地方のキャバレーに営業に来た様なジャケット。内容も、今時初音ミク初心者でも使わない様なペラペラのシンセの演奏に、時代に合わせたつもりなのか、ZTTレーベルみたいな軽いポップ・ソング集。恐らくウエイクマンの作品中ワースト・ワンなのは間違い無い・・・。因みにCDは90年代後半にプレジデント・レーベルから発売され、90年代当時の機材を使った新曲4曲を含め再構成、若干聴ける内容に手直しされております。「最も不調な時のウエイクマン」を聞きたければ、LP版をどうぞ。
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PFM「PFM・イン・クラシック~モーツァルトからセレブレーションへ」




13年作。PFMは近年はオーケストラと共に、自分たちの旧曲とクラシックの名曲を織り交ぜたスペシャル・ライブを行なっている。昨年の川崎クラブ・チッタでの、オザンナとの合同ライブも、このスタイルで敢行された。この2枚組は、このライブ形態をスタジオに場所を移し、完全収録したもの。ほぼ昨年の川崎でのライブと同内容。プロコフィエフ『ロミオとジュリエット』位しか私は判らないのだが、クラシック好きの人は元ネタとの比較は面白いかもね。他にもCD1ではモーツァルト、ドヴォルザーク、マーラー、コルサコフ等の曲を演奏。CD2はPFMの過去曲『プロムナード・パズル』『セレブレーション』等を演奏しているが、日本公演で演った『人生は川のようなもの』は入っていない。是非、日本公演時のライブ盤も希望。

クラウディオ・シモネッティ「マルティプルX」


13年作。ゴブリン本体の活動以外でも、サントラ仕事にせっせと勤しむシモネッティ、今回はステファノ・カルヴァーナ監督によるジャーロ(連続殺人鬼)もの。ダリオ・アルジェント絡みでなければ、他の監督の仕事は80年代以降ではお初かも。シモネッティはいつものキーボードで重厚なスリラー・ミュージックを担当。音像としては、映画の内容からも『シャドー』『デス・サイト』辺りに近いか。今回は絡んで来るギター・ベース等は本人が演奏しており、珍しくマルチ・ミュージシャンぶりを発揮している。曲調もバラエティに富んでおり、TV番組のため同一のモチーフが多かった、近作『ジェニファー』のサントラよりは面白く、久々のサントラ仕事の快作。

フレデリック・タルゴーン「デルタ・フォース2」





90年作。音楽はアラン・シルヴェストリから新鋭(今も)フレデリック・タルゴーンに変更だが、やはりポリ・シンセ主体の作品。但し、予算が付いたのか?オーケストラも使用しており、LPではA面がシンセ・バージョン、B面がオーケストラ・バージョンになっている。映画の方もリー・マーヴィンが本当に死んでしまったので、チャック・ノリスの相棒もビリー・ドラゴに交替。80年代も終わりに近付き、デジタル化の発展に伴いポリ・シンセの音は若干「古臭く」なって来ていた。エレ・ポップが氾濫し、みんな聞き飽きてしまった、と云うのもあるかも知れない。この後、オーケストラの音すらデジタル再現出来る様になってしまい、サントラはハンス・ジマー等の本物とデジタルの音を織り交ぜた、旧ハリウッド的な「オーケストレーション」の世界に回帰して行く。そんな時代の変遷を、考えながら聴くと面白い一作。

アラン・シルヴェストリ「デルタ・フォース」


86
年作。80年代は当時のシンセのデジタル化によって、かつてオーケストラを使っていたサントラがローコストで同じ効果が出せる様になり、かなりのB級映画のサントラがポリ・シンセで創られる事になった。ヴァンゲリスやタンジェリン・ドリームにやたらサントラ仕事が多くなって来たのもこの頃。逆に言えば、その手の音楽のファンはサントラでも好みの音楽が入手可能になって来た訳である。その中でも人気作がこのシルヴェストリの『デルタ・フォース』。やたらにTVでF1や警察24時で使われているので、メイン・テーマをそれと知らずに聴いた事ある人も多いと思う。今回、仏イントラーダ社からデジタル・リマスター版が再発。当時のサントラと、未収録曲を含めた劇伴の2枚組。旧盤は何故かレア盤化してプレミアが付いているので、シンセ・ミュージック好きはこの機会に是非。

ボーイズ・クラブ「ライブ・フロム・カリフォルニア(増補版)」


13年発売。キース・エマーソン(Key,Synth)、グレン・ヒューズ(Vo)、マーク・ボニーラ(g)他による、ボーイズ・クラブ唯一の98年のライブ盤が曲目を増やして、2枚組での再発。追加されたのはエマーソンのソロ・タイムの『クロース・トゥ・ホーム』と『クレオール・ダンス』、アンコールの『庶民のファンファーレ』『ロンド』。その意味では従来盤とそんなに印象は変わらないが、やはり最後に『ロンド』が出て来るとノリが違うなぁ。グレン・ヒューズの唄う『タルカス』等もドスが利いてて面白く、エマーソンのファンなら持っていて損のない一枚。ヴァレース・サラヴァンデからの出荷。

V.A「ジャップス・プログレ」


08年発売。ついでに紹介。仏ムゼア/日ガーデン・シェッド・レーベルは、国内盤で各国の個性派プログレ・バンドを紹介すると同時に、かなりの数の和製プログレ・バンドのアルバムも海外で販売していた。これは日本のプログレ・バンドだけを集めたコンピレーション。ここでも出てるジェラルドやアウター・リミッツ(^_^;)、邦楽のエッセンスを混じえて、純和風のプログレを追求した絶対無や水鏡、英国シンフォニック・ファンなら絶対気に入る護魔や月兎等の代表曲を網羅。インディーズ・レーベルなので、所謂「訳のわからんバンド」的な人たちの混在率も多く、「何か聴いた事ない変な音楽」を聴いて見たい人にはこちらの方が最適である。現在はレア盤だが、中古等では安価に入手可能。

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