残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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マイク・ラザフォード「眩惑のマクシーン」


82年作。ジェネシスのマイク・ラザフォード(vo,b,g)のセカンド・ソロ・アルバム。前作の『スモールクリープス・デイ』はプログレ寄りのコンセプト・アルバムだったが、今回は大きく舵を取り米ヒット・チャートの所謂「売れ線」を狙った作品。ポリスのスチュワート・コープランド(ds)参加。とは言え、今の耳で聴くと、80年代デジタル・ビートに乗っかった安易なアレンジ、誰が歌ってもそんなに変わらないラブ・ソング、一向に心に響いて来ない歌詞がジョン・エントウィッスル並に音痴のラザフォードのダミ声で歌われるからたまらない(^_^;)。とにかく古く、40分強のアルバムを聴き通すのが結構な苦行である。(曲は悪くないのだけど・・・)当然記録的に売れず、プログ・ファンからも見向きもされず、未だに廃盤のこのアルバム。流れで見れば、これを教訓として「自分は歌わない」事を鉄則にこの後マイク&メカニックスを結成、期待通り大ヒットになるのはご存知の通り。変にレア盤になってるので、中古で安かったら買いかな。
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ジャクソン・ハイツ「キング・プログレス」


70年作。ナイス解散後にリー・ジャクソン(vo,g,b)が結成したジャクソン・ハイツの1作目。ナイス後期は実質キース・エマーソン・バンドと化していたので、それなりに鬱憤が溜まっていた事がよく判る、事実上のソロ・アルバム1作目でもある。『ユージンの叫び』をセルフ・カヴァーしている様に、前期ナイスのもう一つの個性だった、英国フォーク・ロック調に焦点が当てられ、数年前に流行った言い方の「田園ロック」の傑作である。ブルーグラス系の曲、アコギでタメる曲もあり、後期ナイスでアイデアはあったが恐らく試せなかった事も実践しており、バラエティに富んでいる。エマーソンの軛から解放された、ジャクソンの趣味的感性の爆発を聴くべき作品。

アルパイ「ヤクーテ」


13年発売。ターキッシュ・サイケの大物シンガー、アルパイの70年代前半のベスト盤。ジャケを見て伊吹吾郎かと思った。ファズを効かせたギターに中近東な香りの漂う楽曲、ハッシシをキメた様なトんでるブラス・ア-ンドサックス、深いヴォーカルに被るシタール。サイケデリック・ファンク+トルコ独自の民族音楽、と言う調理法なのだろうけど、もう存在感とか佇まい自体がサイケである。エキゾチズムをマーティン・デニーみたいに「隠し味」として使わず、「本流」のヒトがアレンジするとこうなる、と云う良い見本。ターキッシュ・ロックは何故かプログレも多く、割りと買ってみて損はしないと思います。

タンジェリン・ドリーム「ブートムーン プレストン-1980/11/5」


06年発表。タンジェリンの傑作サントラ『シーフ』が再発された。各国盤によって収録曲が異なったりしていたが、今回は全ての曲を収録したリマスター盤。(35周年記念盤のデモ・バージョンは除く)で、このアルバムは過去に取り上げたので、関連作を一つ。00年に入ってから、タンジェリンは「ブートムーン」シリーズとして、過去のライブを2枚組のオフィシャル・ブートで10種類(^^;)位発売したが、これは確かその9作目。(と云うか、ナンバリングされてないので解らん(^_^;)。公式資料でもはっきりしない・・・)英プレストン市での80/11/5のライブを収録。この演奏中に、曲名は違うが、すでにサントラ中の『ビーチ・シーン』『ドクター・ディストラクト』『イグニアス』の原型を演奏しているのである。映画『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』の米国での公開が81年3月。と言う事は、マイケル・マン監督がこの時のツアーを見に行ってタンジェリンに作曲を依頼したのか、それともサントラ製作中のプログレスな曲をライブで演奏したのか?色々想像しながら聴くと面白い一枚です。

パブロフズ・ドッグ「エコー&ブー」


10年作。70年代より活躍している米シンフォニック・ロック・バンド、パブロフズ・ドッグの再結成作。スタジオ盤としては通算5枚目に当たる。ネイティブ・アメリカンの血を引くデヴィッド・サーカンプ(Vo)の独特なハイトーン・ボイスも健在。今回は『オズの魔法使い』を思わせる異世界と現実のアメリカを対比させたストーリーの、コンセプト・アルバムとなっている。音楽的にはよりアメリカの伝統音楽(カントリー&ウエスタン、ブルース)を取り入れた作品となっており、「アメリカン・プログ・バンド」としての個性を強調、カンサス等とはまた違った魅力を発揮。しかし、「現実のアメリカ」を描く筆致は繊細だが、何処と無く暗い。この手のコンセプト・アルバムだと、英国のバンドの方が明るくなるのは、抱えているモノが違う、と言う事なのでしょうかね?フルートやヴァイオリン(フィドル?)等、オーセンティックな楽器の音色も、何処と無く物悲しい。

茶木みやこ「撰歌」


79年発表。「♬あなた~の~白い~ゆーび~さき~は~」の『まぼろしの人』等の、TV『横溝正史シリーズ』の主題歌でも知られる、70年代の抒情的なフォーク・シンガー、茶木みやこのベスト盤(02年より活動再開)。このバック・バンドの「グッド・グリーフ」のシンセがやたら美しく、気にかかっていたのだが、先頃発売された横溝正史のムック本にインタビューが掲載されており、「四人囃子」の別名である事が判明した。ひえぇ~^^;。じゃああれ坂下秀美(Key)か?70年代後半の四人囃子は、やたら他の会社のミュージシャンのアルバムに匿名で参加しており、高い演奏能力を買われていた事が判る。この辺も、誰かプログ・マニアが纏めてくんないものかね。それはそれとして、茶木みやこの独特な童女めいたヴォーカルは、一度聴いたら耳から離れない位の魅力があります。ベストが気に入った人はようやく再発されたオリジナル・アルバムも是非。

デヴィッド・ペイトン「アンダー・ザ・サン」


12年作。元パイロットのデヴィッド・ペイトン(Vo,b)は解散後にアラン・パーソンズ・プロジェクト、キーツ、リック・ウェイクマン・バンドと、何故かプログ界隈への参加が多い。ヴォーカリストとして元ゾンビーズのコリン・ブランストーンと同じく、「キチンと歌えるベーシスト」として評価されているのかも。併行してソロ・アルバムも多数発表しており、どれも歌心のあるニッチ・ポップのアルバムとして出来が良い。近作のコレは楽曲もかなりパイロットを意識しており、ドリーミーな英国ポップとしての職人技はかなりの物。ヒット曲『マジック』『ジャスト・ア・スマイル』の再録音入り。たまにはソロでも来日して欲しいものです。

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