残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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初音階段「恋よ、さようなら」


14年作。ジャケ絵が何と『ラブ・ビーチ』。本家より良いかも。70年代から活動中のノイズ・ユニット、非常階段と初音ミクのコラボ・アルバムの第三弾、今回は洋楽をカヴァー。バート・バカラック、リンダ・ロンシュタット辺りはまぁ想定内だが、プログ・ファン的にはケイト・ブッシュ『嵐が丘』、キング・クリムゾン『風に語りて』、スラップ・ハッピー『ア・リトル・サムシング』の3曲がツボか?全てノイジーで演奏が始まっても何の曲か直ぐには判らないが、新規英語ライブラリによる「初音ミク」の歌声が降臨する事により、途端に原曲の世界に引きずり込まれるのが不思議。70年代のカルト・フォークを題材に取った前作『からっぽの世界』と併せて変な音楽マニアには必聴盤。
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デヴィッド・アレン「スタジオ・リハーサル・テープス+ブレインヴィル・ライブ・イン・ザ・UK」


14年発表。フローティング・ワールド社からデヴィッド・アレンのレア盤、2枚組でリマスタリング再発。なんか適当に廃盤だった2枚をまとめてお茶を濁しました、的な選択だが、入手が難しかった作品もこんな感じで再発してくれるのは有難い。1枚目は77年のスタジオでのリハーサル・テイク集、ゴングや後のソロで使われるフレーズも頻発し、これ迄のアルバムを聴いている人には割りと面白い。リマスタリングされ、音質もまぁまぁ。2枚目は98年の所謂ブレインヴィル・マークⅡの英国でのライブ。とは云っても、クレイマー(Key,Synth)はやはりバンドを去り、他メンバーはヒュー・ホッパー(b)、ピップ・パイル(ds)とお馴染みの皆さん。(二人共故人だが(;_;))ゴングの曲も演奏したりして実質デヴィッド・アレン・バンド、最もそんな事を気にする聴衆はこんなの聴きには来ない。この調子でマシーン系の廃盤アルバム、廉価版2枚組でぞろぞろ出して頂きたい。

ソフト・マシーン「ターン・オン~アーリー・コレクション」


14年発表。フローティング・ワールド社から、以前ヴォイスプリント社から発売されていたマシーンの発掘音源、2枚組でリマスタリング再発。但し60年代のブライアン・ホッパー音源の為、やはり聴きやすいとは言い難く、マシーンの熱心なマニア向けのコンピレーションではある。67年~68年の初期ライブ、スタジオでのリハーサル・テイクを集めたもので、1枚目がデヴィッド・アレン(Vo,g)、2枚目が故ケヴィン・エアーズ(Vo,b)在籍時。67年からのファースト発表前後の時代のマシーン、メンバーが代わると音楽性も猫の目の様に変わる為、なかなか実像が掴み難いが、フロイドのニック・メイソンが「僕達の唯一の同僚」と呼んでいた頃の若々しいマシーンの存在が、このアルバムからは見えてくる。音質の劣悪さにも拘らず、人跡未踏の音世界へ畏れずに足迹を残していったメンバーの記録であり、全プログ・ファンは必聴盤、かも知れない。

アモン・デュール(UK)「フール・ムーン」



84年作。第三のアモン・デュールの作品。独サイケデリック・バンド、アモン・デュールⅠは2枚のスタジオ盤、後日2枚の未発表発掘盤を残して解散。アモン・デュールⅡは現在に至るまで断続的に活動、そしてⅠに在籍したデイブ・アンダーソン(b)はその後英ホークウインドに入社⇒退社後、BJHのメンバー等を誘って、80年代に何故かアモン・デュール名のバンドを再結成。ホークスの吟遊詩人、ロバート・カルヴァートも最後期にはヴォーカルで参加、当然音楽性はデュールと言うよりも、限りなく初期ホークウインドに近いものに。クラウト・ロック・ファンには区別のため「アモン・デュール(UK)」と呼ばれ、4枚ものスタジオ盤を発表している。このアルバムは3枚目、サイケでエスニック系な音楽を繰り広げている。4曲目のみカルヴァートも参加、街中での歌の生録(!)と云う凄いことをしている(^_^;)。アヴァンギャルドだ。

リック・ウェイクマン「1975 ライブ・アット・エンパイア・プール~キング・アーサー・オン・アイス」


14年発表。ゴンゾ・マルチメディア社のウェイクマンの発掘ライブのCD+DVDセット、ビデオ・フロム・ヴォルツ第3弾。75年の『キング・アーサー・ツアー』から、オーケストラに聖歌隊帯同、おまけにアイス・スケートのショウ付きの曰く付きライブ。見てみると意外にショボいアイス・スケート・パート(騎士なんかモンティ・パイソンかと思った(^_^;)。)、コーラスとオーケストラ、ロック・バンドの演奏は良く言えば渾然一体、悪く言えば団子状態になってしまい結構グチャグチャに。当時の批評は散々、オーケストラ代やらプロ・スケーターへのギャラやらはウェイクマン個人の持ち出しとなり、しばらく「アイス・スケートの話はするなァァァ!!」とオカンムリだったらしい。今見るとやはり付加要素が多すぎて逆効果、『アーサー王』ほぼ再現ライヴ、の一点のみ価値があるかも。この後ゴンゾ社では『地底探検(再録版)』『続・地底探検』のリマスター版の発売を予定しているので、発掘ライブは暫くお休みかな。

ザ・ボディー「ザ・ボディー・アルバム」


81年作。パンク/ニューウエーブ全盛期に活動していた英国若手のプログ・バンド、時代の成せる業かこれ一枚で解散。スタジオ盤の出来の良いのは認めるけど、イングランドにしろこのザ・ボディーにしろ、判官贔屓で多少過大評価されている様な気がします。「シドのいない初期ピンク・フロイド」「ヌルいホークウインド」とか勝手なことを言われておりますが、現在の耳で聴いてみると曲調や歌詞はは当時のR.E.Mやラーズ辺りに近く、才能の有る若手が道を踏み外してサイケデリック・プログの領域に足を踏み入れてしまった、と云う気も。現在のCDにはセカンド用と思しき未発表曲が数曲追加されており、こちらは『タルカス』『原子心母』等でお馴染みのAパート⇒インプロ⇒再びAパート、のメロ、と云う構成の長尺物も含まれており、継続していたら意外とプログレ系の大物バンドに成長していたかも知れませぬ。(いや、これも判官贔屓?(^_^;)。)

ディープ・パープル「ナウ・ホワッツ?!」


13年作。パープルなんかをプログレで紹介してしまって良いものかどうか迷うが、現在のキーボーディスト、ドン・エイリーはキース・エマーソンやリック・ウェイクマンをリスペクトしている事を度々公言している。今回、フロイドも担当したボブ・エズリンがプロデュースを担当したこの新譜では、スティーブ・モース(g)、ドン・エイリーらの意向がかなり反映され、『アンカモン・マン』『ビヨンド・アンド・アバブ』の2曲はかなりプログレ。『アンカモン~』はタイトル通り、EL&P『庶民のファンファーレ』への返歌。例のフレーズも隠し味であちこちで出る。『ビヨンド~』は故ジョン・ロードへの追悼曲と云う事で、キーボード・オリエンテッドなメロディとなっているが、印象は80年代辺りのエマーソン・レイク&パウエルの新曲と云う感じの出来。元々ジョン・ロードって、エマーソンにライブの時とか手癖が似てませんでしたか。来日公演でも『ビヨンド~』は武道館公演で演奏していたので、これはライブ盤が出るかな。

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