残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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モンティ・パイソン「シングス・アゲイン」


14年発表。前述のボックス・セットと同時発売。TVシリーズ、映画、スケッチCDからの「歌モノ」のみを集めた編集盤。従来盤への未収録曲、8曲追加。それでもアルバム・バージョンは映画の台詞が被っていたり、一番しか入っていなかったりなので、純粋にボーカル・バージョンを聴きたければこのCDを聴くしか無い。特にロンドン・オリンピックの開幕式でも歌われた『ブライト・サイド・オブ・ライフ』は全長版はコレとエリック・アイドルの新録版ソロ・アルバムにしか入っていないので貴重。(日本語吹き替え版の、広川太一郎さんの「ブライアン元気だせよ!」って台詞が入っているのも好きなのですが・・)正直元のTVシリーズや映画ではネタの一環として演じられており、単体で聴いてもギャグが判り難い作品が大半なのだが、アイドルと元グリムズのニール・イネスが担当していたパイソンズの音楽世界、これが縁でジョージ・ハリソン等元ビートルズ・メンバーとの交流も始まる訳で、この世界意外と奥が深い^^;。
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モンティ・パイソン「モンティ・パイソン トータル・ラビッシュ」


14年発表。モンティ・パイソンの復活ツアーに合わせ、噂になっていた「全部入り」9枚組ボックスが発売された。タイトルは『モンティ・パイソンの全産業廃棄物』とでも訳すか、相変わらずの自虐ネタ。番組の放送時に発表された新録を混じえたスケッチのCD4枚と、ライブ盤2枚、それに映画『ホーリー・グレイル』、『ライフ・オブ・ブライアン』、『人生狂騒曲』のサウンドトラック、各一枚。リマスタリングは06年版と同じだが、ボーナス・トラックが数曲ずつ追加されている。60頁に及ぶ豪華上製本(デザインはテリー・ギリアム!)と、アナログ7インチレコードが付属品として添付。内容はA面がスケッチ『ガンビーの選挙』、B面がご存知『ランバージャック・ソング』。あくまでオリジナル版のみで、再編集版やTVシリーズのBGM集などは含まれていないが、例えコメディとは言え、シェイクスピアやビートルズと並び英国が世界に誇る文化遺産、「全集」として一家に1セット持っておくのも悪くないかも。

エイドリアン・ワグナー「ディスタンス・ビトウィーン・アス」


74年作。エイドリアン・ワグナー(Key,Synth)は大作曲家リヒャルト・ワグナーの孫にして、初期ホークウインド/ホウクローズのサポート・メンバー。これは彼のファースト・ソロで、同時代のタンジェリン・ドリーム・ライクな電子楽器の世界を繰り広げている。但し、当時の冨田勲等も含めてシンセサイザー使いは長尺物(またはクラシックの電子化)に走る傾向にあったが、この人は3~5分のポップな曲が10曲。それぞれに工夫が凝らされており、時代は違うが云わば「シンセサイザー・ミュージックのエイジア化」?『流浪の狼』のヴォーカルはホークスの元同僚、ロバート・カルヴァート(作詞も)。シンセを利用したスペース・ミュージックと捉える事も出来る内容であり、ホークウインドのファンも充分納得の行く出来。ワグナーはその後ロック畑とは袂を分かち、現在は前衛音楽やヒーリング・ミュージックの作曲家として活躍中。

スティーブ・トゥインデルズ「フレッシュ・ブラッド」


80年作。スティーブ・トゥインデルズ(Vo,Key)はホークウインドの別働隊、ホウクローズの初期メンバー。そのファースト・ソロがこの作品で、バック・バンドはヒュー・ロイド・ラングトン(g)、ニック・ポッター(b),サイモン・キング(dS)・・・ホウクローズやん^^;。ところが内容は売れ線狙いの80年代エレ・ポップ、イレイジャーや初期のデペッシュ・モードとか、あんな感じ。ホークウインドのメンバーのソロはホークス本体のサイケデリック・ロック指向とそんなに変わりはない物が大半だが、これは珍しい例外。ホークスのヒット曲『ショット・ダウン・ザ・ナイト』なんかも演奏しており、メジャー枠を狙っているのにやや中途半端なのがセールス的な失敗の要因だろう。それこそトレヴァー・ホーンでもプロデュースしてくれれば、もっと売れたかも知れないねぇ。トゥインデルズは2014年現在の肩書は、イベンター、クラブ・プロモーター。出世したのか裏方に回ったのか、よく判らんが、裕福そうなのは良いことだ。

リック・ウェイクマン「地底探検・完結編(再発)」


99年作。再録『地底探検』と併せてミュージック・フュージョン社からの再発。ヴェルヌの原作にウェイクマン自身が続編のストーリーを書いた正調『地底探検』パートⅡ。当然オーケストラ入りであり、本国では英EMIのクラシック・レーベルから発売。当時は家内制手工業が多かったウェイクマンのソロ・アルバムの中でも珍しく予算が多く、ジャスティン・ヘイワード、ボニー・タイラー、トレヴァー・ラビンとゲストも豪華。特にラビンはウェイクマンとの共演を望んでいたが、タイミングの問題で毎回実現せず、8人イエスのライブ以外ではこれが唯一の共演。ナレーションはスタトレのピカード艦長、パトリック・スチュワート。プログレ全盛期に回帰した様な制作体制は、ゲスト陣にかなり好評だったらしいが、99年当時はこの手の音楽はやはりセールス的に惨敗。バックグラウンドを抜きにすれば、ウェイクマン会心の傑作なので、今回の再発『地底探検』と合わせ一気に鑑賞するのが作品としては正しいやり方かも。

リック・ウェイクマン「地底探検(新録版・廉価版再発)


12年作。以前に書籍付きデラックス版で発売されたウェイクマンの代表作の再録版、廉価版で再発。ウェイクマンの娘が経営していたミュージック・フュージョン社からの新ブランドの第1回作品。『地底探検』の再録音版は、米若手ミュージシャンと組んだ『クラシック・トラックス』、キーボードの多重録音で取り組んだ『リック・ウェイクマン・グレイテスト・ヒッツ』に続き実は三度目。今回は初めてオーケストラを従えて楽曲も追加した完全版。弦楽器郡とウェイクマンのキーボードの音像が団子となり、「日本庭園にUFOが降りてきたような・・・」と評されたオリジナル盤に比べ現代の録音技術でそれらがはっきりと分離、クリアーになり聴きやすく、ある意味今回の録音の方がウェイクマンが「作曲家」として意図した完成図に近いかもしれない。いずれにせよ「プログレッシブ・ロックのコンセプト・アルバム」と云うジャンルの古典的作品なので、必聴盤。

V.A「ステップス・ビヨンド・ザ・コロッサス~スティーブ・ハケット・トリビュート」


14年作。機を見るに敏な伊メロウ・レーベル、早速今回のプログ・トリビュート・シリーズの新作はスティーブ・ハケット。レーベルの解説を見ると、このままジェネシスのメンバーのソロ・トリビュートを連チャンしていく予定みたいだが・・・?意外だがハケットのトリビュート盤はこれが史上初。今まで「参加する側」の人だったが、やっと「される側」になったか。メンバーはスピリッツ・バーニング、オゾン・プレイヤー、リヴァイアサン等このシリーズではお馴染みメロウ・レーベル所属の若手プログ・バンドの面々。70年代の作品が大半を占め、現役のプログ系ギタリストとしては意外と難曲が多いのだが、そこを演奏面でどうやってクリアしているか?を眼目に聴いて見ると割りと面白い。『エース・オブ・ワンズ』『クロックス』等の人気曲もあり。次回はトニー・バンクス辺りを出すのかねぇ?

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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