14年発表。ホッパー未発表音源シリーズ、全10巻の内2巻目が発売。ヒュー・ホッパーズ・フランゴロバンド、03年パリでのライブ。90年代から断続的に結成していたオランダの若手ジャズ・ミュージシャンとのコラボ・バンドで、この年に、ソフト・マシーンのトリビュート盤に同時に参加した事からのライブ・パフォーマンスとなったらしい。国際的ですな。パトリス・メイヤー(g)、ディディエ・マラブ(Flute,Sax)、ピップ・パイル(ds)と旧友たちもがスペシャル・ゲストで参加。びっくりするのが、演奏曲目がホッパーの昔の作品、云わば「ヒュー・ホッパーズ・クラシック・ヒッツ・ライブ」になっている事(1曲のみジョン・コルトレーンのカヴァー)。これは常にアヴァンギャルドだったホッパーとしては珍しい。マシーンの『フェイスリフト』で始まり、アイソトープ『スライディング・ドッグス』、70年代のソロ『1984』『ホッパー・チューニティ・ボックス』からも1曲ずつ演奏している。本人としては商品化しない予定の音源だったらしいが、ファン向けの一夜限りのスペシャル・ライブのつもりだったのかも知れない。何れにしても貴重盤。