残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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スティーブ・ハウ「ザ・リラティヴィティ・イヤーズ」


17年発表。スティーブ・ハウ(g)は、旧作のソロ・アルバムをよく2in1で再発しているが、今回は変わった切り口で再発。米リラティヴィティ・レーベルから出した2枚を2in1で。91年作『タービュランス』と93年作『大いなる陰謀』。『タービュランス』はギター・インスト・アルバム。本来は3枚目のソロ・アルバムとしてGTR時に完成していたが、諸事情によりお蔵入り。その後ABWHが割りと売れた事により、無事発売となった。本来は過去のお蔵入りアルバムであったため、数曲のフレーズがABWHで再利用されている。ビル・ブルーフォード(ds)、GTRのナイジェル・グロッカー(ds)、ビリー・キャリー(Key)参加。『大いなる陰謀』は何とヴォーカル・アルバム。ハウ、そんなにヴォーカルは上手い人ではないのだが、後のレメディでも割りと勇猛果敢に歌ってますね(笑)。下手では無くて、曲の割りには声量が細いのだが・・・。トゥモロウの盟友、キース・ウエストがバッキングでハウのヴォーカルを補強してます。意外とウェイクマンの次くらいにソロを連発しているスティーブ・ハウ,どれも一定の水準作なので、お勧めです。
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オール・フォー・ワン「ザ・ワールド・ベスト・ホープ」


17年作。元スリーのロバート・ベリー(Vo,b)久々の関連作。とは言っても、企画盤っぽいですが。現ジャイアントのテリー・ブロック(Vo)とのツイン・ヴォーカル、元ボストンのゲイリー・ピール(g)、元Mr.Bigのマット・スター(ds)による(微妙な)スーパー・バンド・プロジェクト。日本盤ではAORで売ってはいるが、内容はメロディック・ハード・ロック、嘗てのエイジアFJP辺りに音楽性は近い。若しくはプロジェクト・バンドとしては昔「フェノミナ」てのがあったが、あのへんに近いか?楽曲はかなり綿密にコントロールされており、水準は高い。ベリーも勿論「あの声」で参加、本人単独作曲2曲、共作1曲で貢献している。プログ・ファンに直接訴求する内容では無いものの、まぁベリーが相変わらず元気で何よりです。メロディック・ロック好きには良い内容かもね。

スティック・メン「六本木~ライブ・イン・トーキョー2017」


17年作。ライブも割りと好評、クリムゾンのトニー・レヴィン(b)のハウス・バンド、スティック・メンの国内ライブ、15年に引き続いて2枚目。海外でもファンに指摘されているが、このバンドの弱さはイマイチ演奏に「華」が無い事。それの解消としてライブではスペシャル・ゲストの召喚をレギュラー化、2年前の船旅「クルーズ・トゥ・ザ・エッジ」ではエディ・ジョブソン、前回の15年の国内ライブではデヴィッド・クロス。そして今年のこのライブではメル・コリンズ。またかよ、てー気もするが案外食わず嫌いしたら損、キーボード+ヴァイオリンと硬質な演奏が絡むのに比して、コリンズが絡むことにより楽曲はウエットに、原曲に見られない独特の情感を引き出す事に成功。メタル・クリムゾンの後継者としては若干方向性が違うかもしれないが、これはこれで味わい深い物がある。レヴィンのアルバムはスティック・メンに限らず他メンバーの指向に相当左右されるのを以前にこのブログでも指摘したが、ライブでも同じ法則が当てはまるのかも・・・。それでもスタジオ盤もライブ盤もコンスタンスに出し続けているし、さすがフリップの関係者、継続は力なり、なのかも。

ワールド・トレイド「ユニファイ~統合論理」


17年作。またビリー・シャーウッド関連なのだが、何と本人のメジャー・デビュー・バンド、ワールド・トレイドの3rdが登場。1stは89年、LA界隈でインディーズのプログ・バンドをやったり、様々なメタル系バンドのお手伝いをしていた若き日のシャーウッド、中堅メタル・バンド、ストーン・フューリーのメンバー、ブルース・ゴーディ(g)の知古を得て、共にハード・プログ・バンド、ワールド・トレイドで大手ユニヴァーサルからメジャー・デビューに成功。ゴーディのメタル指向とシャーウッドの音響派プログ指向が上手くブレンドされた快作だったが、レコード会社が期待した売上には届かず、しかし業界での評判を呼び、シャーウッドは数々のバンドのプロデュース業に着手、やがてイエスのスクワイアからお呼びが掛かる。その後95年に残留メンバーはシャーウッド一人で2nd『ユーフォリア』を発表、これは前作と異なり後の彼のソロの「音響派プログ」っぽい内容。(但し、最もイエスっぽい。)そしてこの3rdだが1stのメンバー全員が再集結、再び1stとも遜色がないハード・プログレの快作に。シャーウッド、同等のメンバーとやった方が「出たがり癖」が抑えられ、傑作になる確率が高いのは気のせいか?

フォーカス「ホーカス・ポーカス・ボックス」


17年発表。オランダのCDディストリビュータが最近ショッキング・ブルーの13枚組ボックスとか、ゴールデン・イヤリングの29枚組ボックスとか、やたらと「全部入り」ボックスをロープライスで発売しているが、遂に出ましたプログレ、の雄、フォーカス。13枚組、しかも某所で4,000円強と言う超低価格。恐らくプログレのBOXセットとしては対価格性能比は一番高いのではないか。内容は1st『イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス』から10th『フォーカスX』までの公式スタジオ盤で10枚、これに最初のライブ盤『アットザ・レインボー』、最初のベスト盤『ベスト・オブ・フォーカス』、85年作のヤン・アッカーマン+タイス・ヴァン・リアー名義のフュージョン・アルバム『フォーカス』の3枚が入り計13枚。残りの公式盤としては『ベストVol.2』未発表アルバムだった『フォーカス8.5』再録ベスト盤の『ゴールデン・オールディーズ』、それと『ライブ・アット・BBC』等数枚の発掘ライブ盤はオミット。この辺は原盤権が違う会社だから難しいが。とりあえずCD時代の終焉やら、著作権の一部近いうちに消滅やら色々なものを見据えて発売された「フォーカス全集」、お買い得だし次は「ヤン・アッカーマン全集」を出してくれないかな。

ザ・パープル・ギャング「ザ・パープル・ギャング・ストライクス」


67年作。フロイドと同じジョー・ボイド・プロデュース、『アーノルド・レイン』と同時期に発売されたサイケデリック・バンド、ザ・パープル・ギャング唯一のアルバムが50周年記念でリマスター再発。当時ジョー・ボイドは複数のサイケデリック・バンドを抱え売り込みを掛けており、その意味では当時のフロイドもこのザ・パープル・ギャングも「同じ事務所の新人バンド」。音楽性はサイケ・ポップのフロイドとは異なり、ホンキー・トンクにジャグ・バンド調のナンバー、より米アシッド・フォークに接近した内容。『アーノルド~』と同様彼らも1stシングルがドラッグを連想させると言う事で放送禁止になったが、これは当時のBBCのDJ、ジョン・ピールと共に仕掛けた所謂「炎上マーケティング」と思われる。未発表の2ndシングル『ブーム・チューン』はバレットが作曲しており、これは後のソロの『ヒア・アイ・ゴー』の原曲。2バージョンがこのCDには収録されている。当然フロイドやバレットの何でも揃えたいマニア、若しくは60年代の「スウィンギング・ロンドン」に興味のある人向け、ですなぁ。

ウェットン・ダウンズ「アーバン・サーラム~ライブ」(J.W追悼)


09年作。ウェットン+ダウンズ『ICON3』時の単発ライブ、従来版はバンドのサイトよりDVDのみ発売されていたが、ウェットンの追悼盤としてCD+DVDで再発。アン・マリー・ヘルダー(Vo,Flute)ヒュー・マクドナルド(Cello)をゲストに迎え,、従来のツアーよりはリラックスした雰囲気。特徴であるアコースティックな生楽器のサポートもあり、好ライブだがウェットン+ダウンズ公式としては最後のライブとなっている。ウェットンは生前ソロの頃からオフィシャル・ブートレグは頻繁に出しており、オーディエンス録音のもので無ければこれ以上生前の「未発表ライブ」の音源は残っているとは思われず、もしかしたらこれで「ジョン・ウェットン」の未CD化作品は打ち止めかも・・・幾つか未発表になっているFMソース等の再結成エイジアのライブ音源、または「オフィシャル・ブートレグ・シリーズVol.2」以降として、過去作の再発を強く望みたい(;_;)。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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