昔ヒップだったバンドが再結成、新譜も出してライブもやったので見に行ったらアタタタタ、てな事は割りとよくある話だと思う。プログレ系は演奏技術のしっかりした人が多いので、あまり事例はないのだが・・・ごく、たま~には、ある。フランスのプログレ・バンド、アトールは70年代に4枚のアルバムを発表し、2nd「夢魔」「サード・アルバム」は傑作、と言われている。ところが4th「ロック・パズル」でいきなりポップ方面に転向、顰蹙を買って解散。ほんで、90年代の再結成ブームに乗って、ギターのクリスチャン・ベアを中心として作られたのがこれ。うーん・・・・これ、プログレか?よしんばポップな方向性を狙ったとしても、曲が良くない。要するに中途半端なのだ。これで落胆するようではイタリアの再結成バンドなんて聴けない、と云う噂もあるが、良いのがジャケットだけ、てのも辛いところである。これで終わりかと思いきや、この後何かゴタゴタし、新人メンバーで「大地の轟き」と云うアルバムを出すが、これが更に酷い (T_T)。新人の演奏力がおぼつかなく、プログレどころかよくCDで出したものだと云う気がする。レア盤と云う事で中古でも結構良い値段が付いてたりするが、アトールのコンプを目指してる人以外はちょっと・・・かな。