残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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エニド「ファイナル・ノイズ」


しかし、これも酷いジャケットだなぁ。このところ「変なジャケットシリーズ」になってる気がするぞ。
英国のバンドなのに、エニドを集めているプログレ好きはそんなに多くないのではないか。「現代のバロック、ロマン派などのクラシック音楽を、ロック・バンドの形式で演奏する」と云うコンセプトは、充分ファン層にマッチすると思うのだが、歌もの無しのインストの新曲は、ロック的なダイナミズムが余り無いので、得てして「ニューエイジ・ミュージック」「ヒーリング・ミュージック」の仲間に聞こえてしまうのだ。リーダーのジョン・ゴドフリーの凝り性な性格、再発の度に曲順が変わったり、再演奏版に変わっていたり、やたらとバージョン違いのCDが乱立しているのも、混乱に拍車を掛けている。
それでも「現代のクラシック音楽」と云う視点で聴いていると、楽曲はそんなに悪くない。このアルバムは、第一期エニドの解散コンサートのライブ盤。1部オーケストラルな部分をテープ使用で演奏しているようなので、その辺をどう感じるかだろうね。
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ヨーコ・オノ「ウォーキング・オン・シン・アイス」


進歩的、前衛的、と云う意味で「プログレッシブ」を使うのであれば、この人は生き方自体がかなり「プログレ」だ。常に新たなものを吸収して行こうと云うその精神、惜しむらくは岡本太郎やピカソのように、他の活動も含めて「総合芸術」と化しておるので、音楽だけ聴いているとその一端しか伝わって来ないところか。これは意外と無かった、ヨーコさんのベスト・アルバム。80年台の音源を中心にコンパイルされているので、割りと聴きやすい曲が揃っている。(70年代のアブストラクトな、「精X!精X!」と絶叫するようなボイス・パフォーマンスは省かれている)歌詞と併せて読むと、この人の「芸術の美しさは、現実とフィードバックする事により、実人生をも救う」テーマが見えてくる。それは、理想だが美しい世界観だと思う。未聴の人は、ぜひ一度触れて見ることをお薦めしたい。貴方の人生は、ちょっとだけ、豊かなものになるはずだから。

ファビオ・フリッツィ「ビヨンド」


♫あ~ あーあ~ あーお~ あーあーお~ ぱっぱやぱやぱ、ぱやぱぱやぱや・・・♫
もういい加減にして欲しいなぁ、これで4枚目だよ「ビヨンド」のサントラ。一応ゴブリンの関係者だからここに載せるが、毎回毎回別バージョンや別テイクのBGMを数曲増やして再発、当初30数分だったサントラもとうとう60分強、しかもアナログ盤「マンハッタン・ベイビー」にボートラで入っていた「エンド・タイトル」はいつまで経っても収録されやしねぇ。いくらホラー映画に寛大な私でも、いい加減に地獄の門が開くぞオラァ。
まぁ、そんな事言ってたらCDコレクターなんか出来ない訳で、再発の回数から言ったらクリムゾンやEL&Pに負けてない位だし、それだけ人気があるみたいだし良しとするか。前作「サンゲリア」もボートラ入りで再発して貰いたい。(因みにこれのアメリカ盤とイタリア盤は、ミックス違いも入れると、両方買っても全ての曲が被らないと云う恐ろしい代物)
しかし嫌なジャケットだなぁ、これ、サーバー元に規制されないかしらん。

フループ「太陽の王子」


漫画家の渡辺電機のギャグ漫画の傑作「クソゲー戦記」に、フループと云う魔法使いの女の子が出て来る。「魔法が使えない魔法使い」と云う設定で、ルックスがそこそこ可愛いだけでほんっとに使えない奴。後書きで作者が「昔のダサいプログレ・バンドから名前を取りました。でも本当ダサいから聴かない方が良いよ」とか言っている。
そのダサいプログレ・バンドが、これ。何だこの落書きみたいなジャケットは。
一瞬山上たつひこの「スタミナサラダ」かと思ったが、全4枚のジャケのうち3枚までは、こんな風に自分たちでジャケ絵を描いて載せている。他の2枚も載せて一緒に見て欲しい出来だが、売れなかったの、ジャケのせいもあるんじゃないかなぁ。一生懸命やっているようだが、演奏が上手い訳でもなく、曲がさほど良い訳でもない。「ドジっ娘プログレ」ってやつかぁ?「魔法が使えない魔法使い」とは、言い得て妙である。
しかしこのフループ、日本では(何故か)人気があって、アナログ時代には全部日本盤が出ているし、CD時代になってから4回も(!!)リマスターされて再発されている。つまり、売れているのだろう。とか書いている自分も、紙ジャケリマスター盤を4枚とも買ってしまっている。わはは。良いんだよね、能勢慶子とか岩井小百合とか、何かあの辺のB級アイドルが一生懸命歌ってる感じがあって。やはりドジっ娘は強い、と改めて認識した次第(笑)。
因みに輸入盤で2枚組の「ベスト」が出ているが、長尺物の1曲を除いて4枚「全部」の曲が入っている。「オール」じゃねぇかよ。

ジャック・モンク「インサイド・ザ・ホエールズ」


どっかで聴いた事のある名前だったので、何となく購入してしまった。ジャケットにいるのは「みんなのたあ坊」かよ、懐かしいなオイとか思いつつ聴いてみたが、内容は英国人らしい牧歌的な歌ものアルバム。ジョージ・オーウェルの評論集「鯨の腹の中で」にインスパイアされているらしい。これの何処が・・・?と考えて、ようやく気付いた。シド・バレットが最後に取り組んだバンド、スターズのメンバーだったのだ。
この人はベース担当、他のメンバーはドラマーに元ピンク・フェアリーズのトゥインク。30分ほどのラスト・ギグがブートレグで出ているが、延々とインプロビゼーションを続ける内容だった。シドが狂気の人、と云うのは多少神格化するための言葉のあや、みたいな所があって、ドラッグの後遺症は残っていたにせよ、作品を創る意欲と云うのは最後まで残っていたのではないか。
サード・アルバムをバンド形式にしたのは、個人では自作をまとめ切れず、メンバーからのフィードバックを期待しての事なのだろう。このベーシストの癒し系の個性が、シドの才能とどう絡み合ったのか、デモ・テープが残っているなら聴いてみたい気がする。

ヒュー・ホッパー「ザ・ギフト・オブ・パーパス」


カンタベリー・ミュージックの伝説的ベーシスト、故ヒュー・ホッパーの遺作。
ソフト・マシーンのローディだったのが2NDから加入し、バンドに前衛性とジャズのイディオムを持ち込み、脱退後はソロとして、ベテラン、若手を問わず、フリー・ジャズ、アヴァンギャルド・ロック、テクノ、フュージョン、ポエトリー・リーディング、日本の謡(うたい)、ありとあらゆるジャンルと他流試合をこなし、特徴的なベース・ラインで個性を発揮した。関わったバンドやユニットの数は、40~ 50位あるので、それだけで1冊の本になってしまう。亡くなった年も、ソフト・マシーン・レガシーとBONEの2つで活躍していた。突然の逝去は、数年前に身罷った盟友、エルトン・ディーンにでも呼ばれてしまったのだろうか。
このアルバムも晩年若手と組んでいたバンド、BONEのライブを、ヒューの未亡人に印税を全額渡すため、個人名義で発表したらしい。その奥さん、正式に結婚したのは亡くなる数日前だと云う。一体、どんな私生活を送った人だったのだろう。我々は彼の音楽の事はよく知っているが、彼の人生の事は何も知らない。

アルス・ノヴァ「フェア・アンド・アンキシティー」



女性キーボード・トリオ、92年のデビュー作。もちろん現役。和製プログレ・ミュージシャンはほんっと、息が長い。現役じゃないの、美狂乱ぐらいか?当時は「EL&Pを演奏するプリンセス・プリンセス」とか、無茶苦茶なことを云われていたが、オルガンのはっちゃけ振りは、むしろイル・バレット・ディ・ブロンゾとか、あの辺のイタリアン・プログレに近い音。ライブが全編「ロンド」かよ、って勢いで、むっちゃラウドらしいが、公式にはスタジオ・ライブ盤しか出ていない。EL&P好きには「ちょっと違う」気がするが、レ・オルメとか、あの辺が好きな人にはお薦めである。

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