残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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GTR「キング・ビスケット・ライブ」


86年作。エイジアを辞めたハウ、燻っていたハケットのツイン・ギターが売りの、もう一つの「エイジア風」バンド。プロデュースはジェフ・ダウンズ。「ハート・マインド」はそこそこヒットし、これはそのUSツアーのブロードキャスト音源をCD化したもの。「ラウンドアバウト」「アイ・ノウ・ホワッツ・アイ・ライク」等、双方の過去のヒット曲も混じえ、約80分中身の濃いライブになっている。ところがこのツアーが崩壊の原因、スタジオ盤だとギターの多重録音で処理しているパートを、ライブではキーボードに代用させた為、ギター・パートが二人の取り合いに((T_T)。子供ですか君たちは。ツアー後半のブートレグとか聴いて見ると、お互い負けじとギター・ソロが延々と長くなり、「3分間のヒット・ソング」と云うコンセプトが崩壊している。「ヒア・アイ・ウェイト」が12分もやってんだぜ、オイ。当時、来日の噂もあったが、恐らく二人にとって黒歴史になった事必須。いっその事アラン・ホールズワースでも入れて、ギター・ソロばかり5時間位やってくれたら、別な意味で伝説になったかも。
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スティーブ・ハケット「東京テープス」



ほんで、前項の「ジェネシス~」の、来日公演のライブ、96年作。メンバーはハケット(G、Vo) に、ジョン・ウエットン(B,Vo)、イアン・マクドナルド(fl,Sax,Key)のクリムゾン組、ジュリアン・コルベック(Key)、チェスター・トンプソン(Ds)のジェネシスのツアー・サポート組。当然「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイ」「ロス・エンドス」等のジェネシス・ナンバーはもとより、ウエットンがいるので「ヒート・オブ・ザ・モーメント」「バトルライン」、マクドナルドがいるので「風に語りて」と、ほとんど新春プログレ・オールスターズかくし芸大会の2時間。キミタチサイコダヨ。わりと豪華な面子のため、英国人が「何でウチでもやらないんだ!」と悔しがったとか。最も、この公演がわりと集客が良かったので、以降ハケットは頻繁に来日するようになる。2年前に日比谷野外音楽堂のライブを見に行ったが、ハケット・バンド、演奏もこなれていて非常に良かった。プログレ・ファンはちゃんと見に行こうね。

スティーブ・ハケット「ジェネシス・リヴィジテッド」


96年作。元ジェネシスのスティーブ・ハケット(G,Vo)、脱退してからのソロの点数は年季も入っていて、やたら多いのだが、フィル・コリンズは無理としても、ピーガブ、マイク&メカニックス辺りと比べると、どうしてもプログレ周辺のファン層となり、メジャー・シーンになかなか乗り切れない。ジャケ絵の気持ち悪い70年代、ジャケ写のハケット自身が気持ち悪い80年代を経て、イマイチ伸び悩んでいた90年代、ジェネシスのセルフ・カバーと言う切り札を出して来たのが本作。ハケットのソロ、ちょっと地味だが楽曲は良いものの、ボーカルの弱さがイマイチ売れない原因だと思うのだが、今回はジョン・ウエットン、ポール・キャラック、コリン・ブランストーン等ベテランにボーカルを任せ、ギタリスト、と言うよりプロデューサーに徹している。ジャズなんかに良くある「トリビュート・トゥ・マイルス・デイビス」みたいなお手軽さはあるが、プログレの場合、まだ同世代で活動していたミュージシャンが演奏するので、それなりに意義はある。来月、久々にパートⅡが出るよ。

タンジェリン・ドリーム「ブースターV」


タンジェリンは、現在イーストゲート・レーベルを自前で運営し、複数のシリーズを続々と発表している。世界各国の幻想文学を題材とした「ソニック・ポエム」シリーズ(『今昔物語』とかやってくんないかな)、他のプログレ・バンドの曲の新解釈カヴァー曲集「アンダーカヴァー」シリーズ、ジェローム・フローゼのダンス・リミックス曲集の「ドリーム・ミクシーズ」シリーズ、ワールド・ツアーの度に数枚出されるライブ盤・・・きちんとスケジュール化され、年に10数枚きっちり出して来る辺りは、ドイツ人ならではの几帳面さか?こうなると、次々に開発される(株)タンジェリン・ドリーム社の工業製品、と云う感もある。(まぁ、バンドの成り立ち上間違ってもいないのだが・・)こうなると、全部はとてもフォロー出来ねぇや、と言う人たちの為にはこの「ブースター」シリーズ。1~2年毎に出される直近の作品からの、2枚組のベスト盤。とうとう今年、パート5まで出た。シングル曲やレア・テイク等も入っており、マニアへの訴求力にも抜かりがない。とりあえず、このシリーズだけ購入しておけば、最近のタンジェリンの音楽的傾向は把握出来る親切設計。これ、第何弾まで出るのかなぁ。エドガー・フローゼまだ元気だし、20年後位にも「ブースター・25」とか出てたらどうしよう。

タンジェリン・ドリーム「ハイ・ボルテージ」


ときどき、本当に採算合うのかいなってアイテムを出して来るタンジェリン・ドリーム。今回は4枚組のボックス・セット、20ページの豪華ブックレット付きで、何と某所で約950円(*_*)。タイトルから、英ハイ・ヴォルテージ・フェスのライブかと思ったが、あれはコンサート・ライブ社の独占販売なので、他社からは契約上出せない。とりあえず購入して見たが、内容はTDI時代のベスト盤「アトランティック・ウォールズ」「アトランティック・ブリッジズ」の2枚、97年ツアーのライブ盤「バレンタイン・ホイールズ」「トーネイド」の2枚、というTDI時代を総括してるのかしてないのか、よく判らないボックス・セット。最も、この値段で正規盤が4枚聴けるので、無茶苦茶お得な価格設定ではある。この時代のタンジェリン、サントラ仕事も一息付いて(と言うより、辞めたクリストファー・フランケに顧客を丸ごと持ってかれて)、何てことないアルバムを乱発、ロックとニューエイジ系の狭間の業界で、自分達の立ち位置を模索していた時期だった。その蝙蝠的な時期の作品、現在聴くと、それなりに音楽に真摯に向き合っており、新たな発見があるかも。

モーメント・ストリング・カルテット&永井ルイ「弦楽四重奏とメロトロンによるプログレッシブ・ロック」


また出たクラシック系の人たちによるプログレッシブ・ロックの新解釈。
但し、雑誌「ストレンジ・デイズ」がプロデュース、ミニモニ等の作曲家、永井ルイによるメロトロン演奏が加わっているため、一筋縄では終わらない。「弦楽器がオリジナルにある為、めったにライブで演奏されない曲」がコンセプトにあるので、まぁこの選曲のマニアックな事。PFM、ダリル・ウェイズ・ウルフ、マウロ・パガーニ、エスペラント、マッチング・モウル・・・・かろうじて「メジャー・シーンの中のマイナー曲」である辺りはバランス感覚か。ライナーにもあるように、やはりキング・クリムゾンの「かもめの歌」「トリオ」の演奏が白眉。タルカスやらスターレスやら大名曲のクラシック化も良いが、こういうマイナーな「隠れた名曲」のクラシック化、というコンセプトは面白い。是非とも売れて、スペインやらイタリアやらのもっとマイナーなプログレのバージョンも出して欲しいっす。

クレシダ「トラップド・イン・タイム~ロスト・テープス」


英オルガン・ジャズ・ロックの雄、クレシダ。
70年に1st「クレシダ」、71年に2nd「アサイラム」を発表し、両作ともキーボード(オルガン)好きには堪らない傑作。最近再結成して、プロモーション用なのか、チェリー・レッド・レーベルより1+2の合体アンソロジー、そしてこの69年のデモも発売された。以前、LPのみで販売されていた製品を初CD化したもの。一部、後のアルバムに流用された曲もあるが、基本的にオルガン主体のフォーマットは出来上がっていて、いわゆる発掘デモ版に良くあるような「誰このバンド?」みたいな事になっていない。特に歌ものの出来が良く、これはこれでなかなかの良作。幻の3作目と言われても、信じたかも。リマスターされていて音も良い。
プログレ系は集客が良いのか、コーマスとかとんでもないのも今年来日してたりするので、クレシダも是非日本公演を期待したい。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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