タンジェリンは、現在イーストゲート・レーベルを自前で運営し、複数のシリーズを続々と発表している。世界各国の幻想文学を題材とした「ソニック・ポエム」シリーズ(『今昔物語』とかやってくんないかな)、他のプログレ・バンドの曲の新解釈カヴァー曲集「アンダーカヴァー」シリーズ、ジェローム・フローゼのダンス・リミックス曲集の「ドリーム・ミクシーズ」シリーズ、ワールド・ツアーの度に数枚出されるライブ盤・・・きちんとスケジュール化され、年に10数枚きっちり出して来る辺りは、ドイツ人ならではの几帳面さか?こうなると、次々に開発される(株)タンジェリン・ドリーム社の工業製品、と云う感もある。(まぁ、バンドの成り立ち上間違ってもいないのだが・・)こうなると、全部はとてもフォロー出来ねぇや、と言う人たちの為にはこの「ブースター」シリーズ。1~2年毎に出される直近の作品からの、2枚組のベスト盤。とうとう今年、パート5まで出た。シングル曲やレア・テイク等も入っており、マニアへの訴求力にも抜かりがない。とりあえず、このシリーズだけ購入しておけば、最近のタンジェリンの音楽的傾向は把握出来る親切設計。これ、第何弾まで出るのかなぁ。エドガー・フローゼまだ元気だし、20年後位にも「ブースター・25」とか出てたらどうしよう。
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