ルネッサンス「アカデミー・オブ・ミュージック1974」|残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ルネッサンス「アカデミー・オブ・ミュージック1974」


74年作。ルネッサンスは自分に取って、常に「他の誰かが好きなバンド」だった。大学の新入生の頃、詩人を目指していた先輩が偶然プログレ好きな事が判って、その日はゲイリー・ムーアと組んだグレッグ・レイクの悪口やポップ化したキャメルの変節について数時間語り合った。後日テープを貸して貰ったのが『四季』と『お伽話』。プログレ界隈でも一際幻想的な雰囲気に惹かれたが、自分でレコードは買わなかった。その数年後にたまやら人間椅子が好きなミュージシャン志望の女性と親しくなり、プレゼントされたのが『碧の幻想』。大傑作だと思ったが、やはり「その子の好きなバンド」止まり。冷静に見れば、女性ボーカリストを配したプログレッシブ・ロックとして作品性、演奏ともに一つの「型」の最右翼だと思うのだが、どうしてもフェイバリット・バンドとして語るには気後れが伴う。これはオーケストラ入りの米国公演の発掘ライブで、まさに順風満帆な船出の時期。レベルは高いと思うが、やはり乗りきれない。そう言うバンドの一つや二つ、生きていれば誰でも抱えている、と思うのである今日このごろ。あ、因みに本当に「バンド」の話でなんかの例えじゃないですよ。数年前には、日比谷野音で本物も見た。アニー・ハズラム(Vo,Key)の「大阪のおばちゃん」っぷりが、実に頼もしかったです。
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