98年作。NYの前衛レーベル、シミー・ディスクの総帥クレイマーによって主催された、「カンタベリー派のスーパー・バンド」。メンバーはデヴィッド・アレン(g,Vo、元ゴング)、ヒュー・ホッパー(b、元ソフトマシーン)、ピップ・パイル(Ds,元ハットフィールド・アンド・ザ・ノース)、クレイマー(Key,Synth)。それぞれ、当時自分のバンドも持っている面々が集まったので演奏も超豪華、歌詞面ではアレンとクレイマーの個性が拮抗して、アブストラクトでポップな音世界が繰り広げられている。
まぁ、スーパー・バンドが長持ちしないのは世の習い、まずはクレイマーが抜けた3人組でライブ盤「Live In The UK(99年)」「Brainvill At The Knitting(98年)」をリリース、その後ドラマーがクリス・カトラー(元ヘンリー・カウ)に交替、2005~2008年のライブ・テイクを集めたコンピレーション「Trial By Headline(08年)」を発表している。当然この頃のバンドはアレン色が強く、殆ど第2ゴング。ホッパーとパイルがその後故人になってしまった事もあり、ブレインヴィルとしての活動は失われてしまったのでありました。
PR