残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ダリル・ウェイ「ウルトラ・ヴァイオリンズ」


13年作。カーブド・エアー、ダリル・ウェイズ・ウルフ等に在籍した、ダリル・ウェイ(Violin,Key)久々のソロ・アルバム。この人の様に「元XXX」系で現在何のバンドにも加盟していないミュージシャンが、作品を発表するのは現在の音楽業界でははっきり言ってキツく、殆どが自費出版に近い低予算のニュー・エイジ系。同じヴァイオリン系でもデヴィッド・クロスは近年、完全にこのパターンに嵌り込んでしまっているし、エディ・ジョブソンもU.Kでライブ活動はしているがソロ・アルバムは発売出来ていない。このアルバムもクラシックの名曲をヴァイオリンでカヴァー、1曲だけカーブド・エアーの『ヴィヴァルディ』の再演、と云う分かっちゃいるけど、ちょっと寂しい出来。かつては自作の交響曲をオーケストラで演奏とかもしてたのになぁ。(-_-;)いっその事デヴィッド・クロスとデュオでも組めば、2Cellosみたいに人気出るかも?
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スティーブ・ハウ「ホームブリュー5」


13年作。スティーブ・ハウの、ホーム・デモ集第5弾。近年1~4までを合本した、『ザ・コンプリート・ホームブリュー』を出したばっかなのに、何だ、もしかしたら死ぬまで出す気か?今回はイエス『フライ・フロム・ヒア』、『キーズ・トゥ・アセンション』、エイジア『オメガ』『XXX』、ソロ・アルバム『スペクトラム』、『ナチュラル・ティンブレ』のデモ曲及びボツ・バージョンを収録。当然前記のアルバムを聴いており、「あぁ、このフレーズがあの曲で使われたんだなぁ」てな感じで楽しむ作品なので、マニアックなアルバムでこれ単体で聴いても余り面白くはないと思う。初期イエス・メンバーはアンダーソンもウェイクマンも過去に似たようなアルバムを出しており、ブルーフォードもデモ集出してメンバー全員揃えてくんないのかな。相変わらずハウ本人の撮った風景写真がライナーを彩り、これは割りと良い感じ。

サムライ・オブ・プログ「シークレット・オブ・ディスガイス」


13年作。フィンランドのプログ・ファン、マルコ・ベルナルド(Vo,b)主催、有名プログレ・カヴァー・ユニットの2作目。今回はどーんと2枚組。イングランド『スリー・ピース・スーツ』、クリムゾン『再び紅い悪夢』、イエス『時間と言葉』等、有名なナンバーを自由に解釈。「フロイドの『ドッグ』をクリムゾン・ギターで演奏する』など、一歩間違えれば出オチのギャグのアルバムになりかねん所を、オリジナル曲を混じえながら上手くこなしている。そのオリジナルも、所謂ハード・プログレ系でなく、70年代英国プログ風なのが好感が持てる。その意味では伝統芸能の継承に近く、時の流れが止まってしまったかの様なアルバムだが、音楽が嗜好品の一種である以上、これはこれで良いのだろう。選曲の妙も含め、製作者たちのプログレ・オタク度合いを楽しむ作品です。

面白プログレ・トリビュート・フェスはまだかいな?


(写真は「殿様キング・クリムゾンズ」)有名バンドの曲を面白演奏する、所謂ノベルティ・バンドと云うのは、海外ではそれなりに人気があって、ドレッド・ツェッペリン、ビートリカ、アル・ヤンコビックなんかもそれなりの評価を得ている。ところが日本ではどうしても「お笑い」の範疇に入れられてしまい、なかなか面白いバンドが出て来ない。特に演奏力が全員に必要な、プログレ系だと尚更(-_-;)。それでも幾つかはいるもので、まだCDが出ていないがYouTubeで見れるのがこの殿様キング・クリムゾンズ。殿様キングスとクリムゾンの合体と云う大胆なコンセプトを元に、『21世紀の精神異常者の女の涙』『クリムゾン・キングの宮殿の舟唄』がアップロードされている。例の♫ジャーンジャララッタッターンの後に♫あぁなたのうぉ~けしてお邪魔はしっないっから~♫と続く、この脱力感は筆舌に尽くし難い。他にも広島カープ・ド・エアー、シド・バレバレット等が確認されているので、一度全員を集めてトリビュート・フェスをやって見たらどうか、浅草公会堂辺りで。こう言う洒落っ気はロックに必要だし、結構流行るとおもうんだけどなぁ^_^;。

エコー・アス「トゥモロー・ウィル・テル・ザ・ストーリー」


12年作。北米の新鋭バンドの3rd。エレクトロニカ系に分類される事もあるバンドだが、アンビエント系の演奏に、ポスト・ロック系のエモーショナルな歌詞が絡んで来る。ところがぎっちょん、パートⅢまである組曲があったり、アルバムの構成がプログレ。本人たちも「ネオ・プログレッシブ・ロック」と言っているし、ジャンルの横断によって新しいものを創り出そうとする姿勢は、確かにプログレの原点である。曲調は初期のヴァンゲリスを思わせる箇所もあり、ヴァンゲリス・ミーツ・トラヴィスと云った所だろうか。この方向へのプログレの「進化」も、充分にありだと思わせる、快作。

サウンド・オブ・コンタクト「ディメンショノート」


13年作。ヨーロッパ・ジャズにはECMレーベルと云う大手があり、質の高いアルバムを輩出している事で知られているが、プロデューサーの嗜好なのか、異なるミュージシャンの作品でも割りと似たような感触のアルバムになる事が多い。独インサイド・アウト・レーベルはプログ系専門のレーベルで、質の高いアーティストを多数抱えているが、ちょっと似たような癖がある。ハード・プログレ、シンフォニック・ハード系で、ポスト・ロック、メロコア等最近のジャンルもブレンドされている事もあるが、基本はシンフォニック風味を眩したメロディアス・ロック。フィル・コリンズの息子さん、サイモン・コリンズ(Vo,ds)率いるこのバンドのファーストも、基本的にはこの路線。ポスト・ロック的な展開も交えた20分の大作もあり、出来は良いのだが、ちょっと展開が読めてしまう所もある。その意味では「ハズレ」ではなく、期待通りの作品なので、ハード・プログレ好きにはお薦めです。

アークエンジェル・メロトロン・プロジェクト「21世紀の精神異常者」他2枚(シングルCD-R)


13年作。ボカロによるプログ・カヴァーはYouTubeでもニコ動でもそれ程山ほどあり、イエス、UK、フロイド山程有り、最早目新しいものでは無くなっている。そんな時に音楽雑誌「ArchAngel」主体でこの企画?と思ったが、聴いて見て納得、メロトロンやギター等の演奏はリアルな楽器であり、ボカロPはメンバーの一人。本格的プログ・バンドに、「ボーカロイド」と云う楽器を操るメンバーがいる、と云う趣向。これはこれで、なかなか面白い。クリムゾン『21世紀の精神異常者』『クリムゾン・キングの宮殿』、アネクデトン『サッド・レイン』各1曲入りのシングルCD、3枚が発売。まぁ、メロトロン主体で選曲すればこうなるか。「巡音ルカ」が唄う『クリムゾン・キングの宮殿』は、ジュディ・ダイブルが居残ってたらこうもあろうと云う出来。早くオリジナルが聴きたいっす。

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