残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ピート・レヴィン「ア・ソリタリー・マン」


91年作。「兄貴はオレとそっくりだから、時々入れ替わって演奏してるんだよ。気付かないだろ?ははは~」とはご存知クリムゾンのベース課取締役、トニー・レヴィンの弁。なるほどね、本当に良く似ています(^_^;)。但し兄貴の方は楽器はキーボード、ジャズ/フュージョン界のベテラン鍵盤奏者です。リーダー・アルバムも数枚発表しており、全体的には弟と同じ、珍妙なユーモアのあるコンテンポラリー・ジャズ作品です。ジョー・ベック(g)やジェフ・バーリン(b)等、プログ界隈で活躍しているメンバーの参加もあり。ボブ・ジェームズや70年代のハービー・ハンコック辺りが好きな人なら気に入るかも。最新アルバムはニュー・エイジ系。兄弟で共演はしないのかね?
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アイオナ「アイオナ」


90年作。来日予定のある、ケルト・ロック・バンド、アイオナのファースト。一言で云うと「プログレっぽい演奏のクラナド」。通常の曲は女声ヴォーカルだが、時々ケルト風味のインスト曲が入り、こちらはアイリッシュ・ミュージックのファンなら一も二も無く気にいるだろう。彼らがユニークなのは、最初期時からクリスチャン・ミュージックである事。教会音楽や讃美歌の影響のあるクリスチャン・ミュージックはプログレとの共通点も多いが、それらを音楽上のアクセサリーとして聴けば、ただ美しい旋律として響くと思う。クラナドは、ヴォーカルのモイア・ブレナンがクリスチャン・ミュージックに傾倒してから、宗教上の相違でもあったのか実質解散してしまっている。異論はあるだろうが、特定の思想・宗教に傾倒すると「音楽」は面白くなくなる気がするが、これは数少ない例外として面白い。傑作です。


ラーシュ・ホルメル&向島ゆり子「ライブ&モア」


03年作。08年に逝去したスウェーデン出身の故ラーシュ・ホルメル(Key,Accordion)は、ヘンリー・カウらが主催したRIO(反体制派ロック運動)の賛同者にして、前衛インプロ・バンド、サマラ・ママス・マンナのリーダー。度々来日しており、これは国内のヴァイオリン奏者、向島ゆり子とのインプロ・デュオ・ライブ。思想的な賛同はともかく、ホルメルの鍵盤で奏でるメロディは北欧の民謡的なトラッド的な味付けがあり、それに向島のクラシックな素養を眩した演奏が絡みあう姿は一言で言うと美しい。インプロと云うとフリー・ジャズの影響を受けたガチャガチャした物になる傾向があるが、その軛から逃れている音楽は珍しい。ホルメルは他にも日本人との混成バンド「SORA」も結成しており、気に入った人はこちらもお薦めですね。

ヴィルチュエル「コンセプション・オブ・パーセプション」


13年作。あれだけメジャーなのに、意外と少ないエイジア・フォロワー。このブルガリア出身のバンドは、その珍しい中の一作。何せヴォーカルはジョン・ウェットンそっくり、ギターもキーボードの入り方もかなり初期エイジアをリスペクトしていて、コーラスを主体とした「5分間のプログレ」を体現している。但し曲調は割りと幅広く、ELOやオールマン・ブラザーズ辺りが歌いそうな曲も入っている。ジャンルで言うと今では「プログレッシブ・ロック」目、「メロディアス・ハード」科に分類されるのだろうけど、80年台以降のプログレの発展形と考えれば興味深い。影響を受けたバンドとしてカナダのサーガも擧げており、あれも極上のメロディアス・ハードのバンドですね(^_^;)。

ゼブラ「ゼブラ誕生」


73年作。ジャズ/ブラス・ロックのイフとアフロ・ロックのオシビサの元メンバーが集まってバンドを作ったらこうなりました、と云う解りやすいバンド。テンションの高いジャズ・ロックの演奏にアフリカン・フレイヴァー、クリス・マクレガー程本式ではないが、アフリカ語で歌われる曲もある。プログレでは無いが、連想されるのはジョン・コルトレーンの『クルセ・ママ』とか、ファラオ・サンダースの60年台後半のフリー・ジャズの世界に近いか。直にアフリカン・リズムの世界に流れるのではなく、一度都会的な感性を濾過させてから提示してくる方法論が似ている。熱いけど冷たい、まさに「クール」なアトモスフィアで攻めて来るこの一作、たまに聴くと良いかも。映画『未来惑星ザルドス』の主題歌を含むボーナス・トラック3曲入り。

パンタ・レイ「パンタ・レイ特製煙草」


73年作。所謂「エロジャケ」として有名な一枚だが、「怒りネコジャケ」としても秀逸な出来。おっさんの肩の上の白黒ブチ、本当に怒っているみたいだがどうやって撮ったんだろうか。「永劫回帰」の名を持つ、スウェーデンのサイケデリック・プログの傑作。スウェーデン・アシッド・ロック・フェスで優勝して英ハーヴェストとの契約を結んだが、バンドとしてはこれ一枚のみ。しかし当時の「流行りモン」をゴチャゴチャと詰め込んで、ホークウインド、フランク・ザッパ、ブライアン・オーガー、初期ピンク・フロイド等を影響を隠さず落とし込み、作品として纏め上げているのは奇跡に近い。プログレと云うより現在のトリップ・ミュージックに近い音像だが、野球とサッカーと書道を一遍にやっている様な、この闇鍋感は筆舌に尽くし難い。ラスト曲『トルコ人』は民謡変拍子にフルートとサックスが踊るエスニック系プログの快作。そりゃネコも怒るわ(ΦωΦ)。

イエス「BBCライブ,69~70」


69~70年作。イエスの初期BBCライブ、13年新規リマスター・BlueSpecCDで再発。ビートルズに対抗したか?ピーター・バンクス(g)の在籍時で、1st~2ndの楽曲が演奏されている。スタジオ盤の端正さと異なり、この時代特有の非常にラフな演奏、「ラスカルズ・ミーツ・ヴァニラ・ファッジ」と当時の音楽誌で書かれた様に、既に完成されたコーラス・ワークにジミヘン張りのギター・ワーク、トニー・ケイ(Key)のオルガンが右から左へ暴れ回る展開。バンクスの音域が時としてクリス・スクワイア(b)と結構重なり、聴き辛い。これは後任のハウがベース・ラインと全く違う音域を(意図的に)弾く事で解消されるが、当時のバンクスだって演奏中この辺の事は当然判っていた筈であり、それでもライブで20分近くソロを取っていたKY振りが、解雇の要因の一つと思われる。ライナーもバンクスが書いているが、30年も前の事をグチグチ言っていて、見苦しい(^_^;)。それはそれとしても、貴重な第一期メンバーの公式ライブ、聴く価値は十二分にあります。

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