残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ザ・ゾンビ「ザ・ゾンビ・アンソロジー」


15年発表。今回紹介するザ・ゾンビは一風変わったグループ、何と80年代のゴブリン/ファビオ・フリッツィに影響を受けた米エレクトロニカ・ロック・バンド。既に10年選手で今回発売されたのはそのベスト盤。様々なイタリアン・ホラー映画の楽曲をコピーするのではなく、あくまで影響下にあるテクノ・ロックの新曲として発表しているのが面白い。このアンソロジーは曲名も伊ビート・レーベルのサントラの様に『シーケンスXX』として統一。これは『サンゲリア』、これは『マンハッタン・ベイビー』・・と判ったところでどうにもならない元ネタを発見してニタニタ出来る辺りがミソか。あ、これ『人間解剖島ドクター・ブッチャー』だ。愛されてるなあの映画、てな感じ。元ネタのゴブリン/フリッツィがプログ畑なので、当然プログ系のインダストリアル・ミュージックとしても聴き込めるお徳用。80年代の雰囲気を出す為、敢えてデジタル・リマスター無しでの発売、だそうです。首尾一貫してると言うか病膏肓と言うか・・・(^_^;)。
PR

アンソニー・フィリップス「プライベート・パーツ&ピーシズⅠ~Ⅳ」


78~84年作。元ジェネシスのアンソニー・フィリップス(Vo,g,p他)のライフワーク、短編集の『プライベート・パーツ&ピーシズ』、現在11巻まで出ているがその初期4作が廉価版ボックス・セットにて登場。もしかしたら、全部「全集」で出すのか?通常のコンセプト・アルバム系と異なり、オーセンティックな楽器編成での短めなインストゥルメンタルを集めたもので、かなり大雑把に括ればアコースティックなニューエイジ・ミュージック集であり、画家の一枚物のエッチングやフラスコ画集の趣き。フィリップスの楽曲には通俗に落ちない品の良さと優雅さがあり、如何にも英国人らしい落ち着いたメロディーはどの作品でも飽きさせない。現在は他のジェネシス・メンバー同様、少し落ち着いてしまった感じのあるフィリップスだが、このシリーズだけでも上質のヒーリング・ミュージックとして、是非続けて頂きたい。ボーナス・ディスクで当時の未発表曲集が付いているが、作品の性格上本編と比べても遜色が無い出来。フィリップスの入門編としても良いんじゃないのかなぁ。

ジェネシス「ライブ・アット・ザ・レインボウ1973」


73年作。恐れを知らぬトップ・ギア・レーベル、イエスに続いてジェネシスの発掘ライブ盤も発売。2枚組。最もBBCセッションも発売しているので、これで3枚目。ブートレグで昔から有名なFM音源で、ステレオ・ライン録音で音質は元からそんなに悪く無い。名盤『月影の騎士』発売後のライブで、ゲイブリエル+バンクス+ラザフォード+ハケット+コリンズと云う黄金メンバー期。且つ公式盤はこの時期はやや音質の劣る1枚もの『Live』しかないので、これも同時期の録音としては極めて貴重。ハケット(g)、バンクス(Key)が支配するプログ系的音楽展開、ゲイブリエルのシアトリカルなヴォーカル、『シネマ・ショウ』『ウォッチャーズ・オブ・ザ・スカイ』の名曲群、どれを取ってもこの時代の「プログレ」の代表的な雛形として申し分ない。アーカイブ盤に数曲発表された事はあったが、全曲発売は(一応)初めて。ボートラとして前記『Live』の未収録曲収録。フロイドはもう出さないの?

イエス「ライブ・アット・ボストン・ガーデン1974」


74年作。放送用音源の著作権法のギリギリの所を突いて、まぁぶっちゃけアーティストの了解無しにブートレグすれすれのライブ盤を出し続けるトップ・ギア・レーベル、今回は大物イエス、しかもパトリック・モラーツ(Key,Synth)在籍時の所謂「キング・ビスケット・フラワー・アワー音源」だ。大丈夫か、コレ。当然FM放送のマスター・テープから引っ張って来てる訳がないので、ステレオ・ライン音源でラジオのノイズもシャーシャーと鮮明に視聴者の所にまるっとお届け。それでもモラーツ在籍時の公式ライブ音源は『イエスショウズ』他僅かしかないので貴重は貴重。イエスに加盟するキーボーディストは大体我が強いので、人が変わると演奏も変わる。クラシックの影響の大きいウェイクマンと異なり、同時期のマハビシュヌ・オーケストラ辺りを意識したモラーツのフュージョンっぽい鍵盤攻撃は一聴の価値があると言えるでしょう。何か直ぐに廃盤にしそうだなぁ、コレ。

EL&P「ライブ・アット・モントルー1997」


97年作。続々出てくるEL&pの未発表ライブ盤。だいぶネタも煮詰まって来たが、今回は再結成2度目のワールド・ツアー、97年のモントルー・フェス音源が発売。以前よりDVDで映像版は出ていたが、CD製品化は今回が初。この時のツアー時にはエマーソンも右腕の調子が悪く、またレイクも会場によっては声がヘロヘロ。パーマーのみがいつも元気と来る、極めて当たり外れの多い時代であり、『ライブ・イン・ポーランド』なんかはその酷い方の演奏に当たるが、このモントルー・フェスでの演奏は割りと当たりの部類。最もモントルー・フェスは何故かプログ系が出演すると全体的に「のんびり」とした演奏になる傾向があり、フロイド、ムーディーズと同様EL&Pも良く言えばリラックスした演奏をしている、との但し書き付き。それでもラストに『庶民~』『ロンド』と続けばそれまでの演奏の瑕疵なんかどうでも良くなるのもまた事実(^_^;)。あぁ、またEL&PのCDが増えて行く・・・。

コリン・ベース「アット・ワイルド・エンド」


15年作。キャメルの副社長、コリン・ベース(Vo,b)、共作や別名義を除けば3枚目のソロの発表。1stはリスペクトされている、ポーランドのクイダム等若手プログ・バンドのサポートを受け、極めてキャメルに近い音楽性を展開、2ndはやや暗めだがAOR指向の歌物中心のソロ、で今回の3rdはどうかと言うと、彼の人生観や死生観を反映させた歌詞の穏やかなアルバム。タイプは違うけどデイブ・ギルモアの3rdソロ辺りに世界観が近いかもしれない。プログ的な仕掛けやアレンジは余り無く、彼の人柄が好きな人は気にいるだろう。本家からはアンディ・ラティマー社長(g)、旧メンバーのデイブ・スチュワート(ds)が参加。二人共我の強い方ではないので、静かなサポート。コリンの新しい自社レーベルからの1枚目の発売なので、程なく次作、またはRBCの様なリーダー・バンドのアルバムも期待できるかも?本業のキャメルと一緒に長く続けて欲しいっす。

ヒュー・ホッパー「Vol.10 ウォズ・ア・フレンド」


15年発表。ホッパーの月刊未発表ライブ撰集、遂に最終巻。ラストはホッパー畢竟の名曲『ウォズ・ア・フレンド』特集。ホッパー作曲のこのヴォーカル・ナンバーは、元々はリチャード・シンクレアとの共作アルバムでのセッションで生まれたものだが、先ずはロバート・ワイアットがその美声でカヴァー、その後ジョン・グリーブス、リサ・クロスナーとカンタベリー周辺で歌われ続けている哀愁漂う佳曲。グリーブスは自分のライブでも持ち歌としている。今回のCDは、ワイアットとの83年デモ+95年デモ(+会話)、それに06~08年のライブ、特に08年フィンランドでのライブ・バージョンはホッパー最後のステージでの演奏、と云う構成。「泣かせ」に入った構成があざとい様な気もするが、これでホッパーの「新譜」が暫く発売されないとなると、心なしかやけに感傷的な気分になって来る。ウネウネ・ベースがカンタベリー平原の果てより再度聴こえて来る、その日までを待とう。(泣)

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新コメント

バーコード

プロフィール

HN:
ICHI
性別:
非公開
趣味:
プログレ好き
自己紹介:
プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

ブログ内検索

P R

忍者ツールズプロフィール

忍者ツールズプロフィールは終了しました

最新トラックバック

ブログ内検索

カウンター

忍者アナライズ