残酷!音楽怪獣プログレ    忍者ブログ

残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

タンジェリン・ドリーム「ザ・オフィシャル・ブートレグ・シリーズ VoL.1」


15年発表。フローゼ逝去後、新たにオフィシャル・ブートレグのシリーズが発表。タンジェリンのオフィシャル・ブートレグはこれまでにイーグル・ロック社からEL&Pに続き8~9枚組のボックス・セットが2式、またタンジェリン自身のサイトからは「BootMoon」シリーズ、2枚組が10作程発表されている。因みに現在は全て廃盤。だが、全てオーディエンス録音の音質の劣悪なものであり、70年代のステレオ・ライン録音のものは『アンコール』等の正規ライブ盤、しかも1枚のみの抄録版しか出ていなかった。今回はようやく74年と76年の音質の良いライン録音、2セットで4枚組。特に70年代全盛期のフルセット・ライブが公式に発売されるのはお初。74年音源は過去にゴンゾ・マルチメディア社より、DVDと同梱で発売された事はあるが、これも1時間程度の抄録版であり、音質もそこそこ、また一部スタジオ盤からの音源が使用されている不可解な製品だった。(これも廃盤。)「チル・アウト・ミュージックの元祖」の音質の良いライブ音源、どうぞ4時間(!)じっくりお楽しみあれ。Vol.2は80年代を是非!
PR

ビリー・シャーウッド「シチズン」


15年作。そしてシャーウッド、渾身の大作がコレ。イエスと同じくフロンティアーズ・レーベルからの発売。ソロ・アルバムとしては初、大量のゲストを導入。現イエスのフル・メンバー全員、トニー・ケイ、ウェイクマン、パトリック・モラーツ、スティーブ・ハケットにスティーブ・モース、ジョーダン・ルーディスにジェリー・グッドマン。etc...人事部長への昇進パーティーですか。初めて一連のトリビュート・アルバムの方法論を自分のソロに持ち込んだ訳で、(『プログ・コレクティブ』シリーズ2作なんかは実質ソロ・アルバムだったが)とうとうやってしまった最後の一手。内容も、タロットに歴史上の人物を絡めたプログ・ファン向けのコンセプト・アルバム・・・と万全の体制を敷いての製作なのだが、聴いた後の印象はこれまでのソロとあんまり変わらない。プロデューサー、またイエスのメンバーとしての活躍は別として、この辺をどう変えていくかがシャーウッドの音楽家としての課題と言えるでしょう。ねぇ・・・。

ビリー・シャーウッド「コレクション」


15年発表。イエスの人事部長にようやく昇進したビリー・シャーウッド(Vo,b他)ご祝儀か関連作が大量発売。先ずは14年作のサイト限定販売の『ディヴァイデッド・バイ・ワン』が市販でも再発、同時に初のベスト盤。99年からの7枚のソロ(全ての楽器を自分だけで演奏)からの選曲。全て90125イエスの影響を受けた音響派の入ったハード・プログレ、長年に渡った楽曲を1枚に纏めてもアルバムとして違和感が無く、これを製作態度にブレがないと見るか、どれも全部一緒で変化が無いと見るかによって評価は別れるだろう。クリス・スクワイアとのコンスピラシーやハウス・バンドのワールド・トレイド、サーカやYOSO、DJのジム・ラッド等共作アルバムも山程あるが、一連のトリビュート・ワーク・アルバム同様そちらからの選曲は無し。新曲2曲追加。

ソフト・マシーン「ライブ・アット・パラディソ」


69年作。『2』時のマシーンの古典ライブ音源、リマスター版で再発。ケヴィン・エアーズ(g,Vo)が米国ツアーのストレスで脱退、ロバート・ワイアット(Vo,ds)、ヒュー・ホッパー(b)、マイク・ラトリッジ(Org,Key)のトリオになっての再出発。キーボード・トリオなのだがナイスの路線になるのではなく、ラトリッジの歪んだファズを掛けたジミヘン(共演もしてる)張りのオルガン・ワークでギター・パートをフォロー、またホッパーのベースもメロディアスに唸る様になり、しかもドラマーがヴォーカル(しかも美声)と編成のハンデを逆手に取っての再編成。ストレートなサイケデリック・ロックからやや陰影のある大作に作曲法も変化。このライブは『2』の楽曲を元に一人の男の一日を描いたコンセプト・アルバム風の演奏、ある意味同時期のフロイドのライブのみの大作『ア・マン・アンド・ジャーニー』と発想が似通っているのが興味深い。『2」とディーン一味が加盟した『3』との間を繋ぐ、最重要盤。

ザ・ワイルド・フラワーズ「ザ・ワイルド・フラワーズ」


15年発表。カンタベリー・ミュージックの始祖、2枚組完全版での再発。63~69年迄の現存する全ての音源、それと02年の再結成(?)計画時のデモ音源が含まれている。当然この時期の発掘音源もあるので、リマスタリングはされているがあくまで基礎資料的な耳で聴くべし。デヴィッド・アレン・トリオ、デリヴァリー、それとこのワイルド・フラワーズに集ったカンタベリー出身の面々が集合離散し、やがてソフト・マシーン、ゴング、キャラバン、キャメル、その他諸々の大河へと育って行くその最も若き姿のドキュメント。ジェントル・ジャイアントやフロイドもそうだが、この手の音源は時代的に聴いてみると、実質普通のビート・バンド・・・てなパターンが多いが、彼らはこの時期からかなり変な事をやっている(笑)。フリー・ジャズ、サイケデリック・ロック、ブラス・ロックと、異業種からのインフルーエンスを如何に取り込むかの壮大な幾多の実験結果。解説でブライアン・ホッパー(Sax)が言っている様に、「ワイルド・フラワーズは解散したのではない。散らばって世界中に分散したのだ。」カンタベリー・ミュージック研究の必聴盤。

ジョン・ウエットン「ライブ・ヴィア・サテライト」


15年発表。久々にジョン・ウエットン(Vo,b)のソロ・ライブ盤。一時は狂った様にヴォイスプリント社やら何やらでソロ・ライブ盤を乱発していたウエットンだが、再結成エイジア以降は収入が安定したのか鳴りを潜めていた。あれ?と言う事はサム・コールソン入りのエイジアは・・・(^^;)ま、それはそれとしてこちらは98年スウェーデンと03年ワシントンでのスタジオ・アコースティック・ライブを合本したもの。98年音源は以前にファン・サイトからCDRでも発売されていた。この時にもう一枚、98年アレンタウンでのライブも一緒に販売していたが、こっちはウエットン先生ハズレの時のライブでどうも酔っ払ってる感じ(笑)、だもんで恐らく公式盤での再発は無いと思われる。時期を跨いだライブであるが曲目、セット・リスト等はほぼ同じで、同じライブを2回聴いてる気分にもなるが、ウエットン先生のファンなら問題は無いでしょう。音質はリマスターされていて、かなり向上。

アンダーソン=ポンティ・バンド「真世界への旅~ベター・レイト・ザン・ネヴァー」


15年作。元イエス(?)のジョン・アンダーソン(Vo)、脱退後はウェイクマンとのコラボやITunesでヴァンゲリス『炎のランナー』のシングル盤等でお茶を濁して来たが、ここに来てようやく本格的な活動、しかもフュージョン畑のジャン・リュック・ポンティ(Violin,Key)との双頭バンド。アンダーソンと言う人、ソロ・アルバムは意外と(?)しっかりコンセプトを決めて、かっちり出来の良いアルバムを作って来る人だが、今回も例に漏れず良作。プログ系の大物に良くある、二人だけで宅録まがいのお気楽なインスト・アルバムを作るのではなく、フル・メンバーのポンティ・バンドにヴォーカルで参加した形のライブ盤。双方の代表曲を持ち寄って独自のアレンジを加えており、所謂ヴァイオリン入りのプログレとしてかなりの傑作。イエスよりもUKやカーブド・エアー、PFMなんかが好きな人の方が気に入るかもしれない。まずはこのライブ盤とツアーでご機嫌伺い、スタジオ盤はそれ次第でしょうかね。

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新コメント

バーコード

プロフィール

HN:
ICHI
性別:
非公開
趣味:
プログレ好き
自己紹介:
プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

ブログ内検索

P R

忍者ツールズプロフィール

忍者ツールズプロフィールは終了しました

最新トラックバック

ブログ内検索

カウンター

忍者アナライズ