シド・バレットの3枚を聞き尽くしてしまったら、次には何を聞けば良いのだろう。
ピール・セッションにベスト盤2枚、デモ曲を収録したブートレグなぞはあるのだが、これと同じ世界観の音楽を探し始めると、意外と深い迷宮を彷徨い始めることに気付く。
デヴィッド・ボウイの初期作なんかは似てると云えば似てるが、やはり明確な個性が違い、捩じくれた明るさが欠けている。
ケヴィン・エアーズなんかはサイケデリック・フォークであり、「ネアカのシド・バレット」なんて感じもするのだが、微妙なところで違う気がする。(まぁ、初期はマネージメントも一緒だし)
ロビン・ヒッチコックのソフト・ボーイズなんかは「ベジタブル・マン」なんかもカヴァーしていて、声質も似てるのだが、これは単純にファンだから「似せて」いるので、天然ではなく作為的なものを感じ、しらけてしまう。
むしろ同時代のラブ、REMのマイケル・スタイプ、ネオアコのフィールド・マイス辺りが、作品世界が似ているか・・・しかしこれを始めるとどんどんプログレから離れてしまうきらいがあるので、痛し痒しである、うーむ。
結局、「夜明けの口笛吹き」に戻って来るって?そりゃないよ~。